831:塔の主 ◆VfcsCSY7us[saga]
2019/02/05(火) 20:18:33.72 ID:gwAK1vkF0
敵に立ち向かう友達の背中に優しく声をかける。
「アリス。ありがとう…でも」
―もう
―じゅうぶんだから。
触手が。
アリスの身体に一本の触手が巻き付いていた。
瞬時に手足の自由を奪われ、アリスは身動きが取れず地に倒れ伏す。
「えっ…」
アリスには何がなんだかわからない。
地に這いつくばってもがくアリス。
困惑顔の彼女にウェルの顔が近づいた。
「作戦、また失敗ね」
「ウェル、なんで…」
ウェルに問いただそうと顔を上げたアリスの唇に、ウェルの唇が重なる。
―それはお別れのキス。
「またね。 アリス。
大好きよ」
それがアリスの聴いたウェルの最後の言葉だった。
直後アリスは口移しで飲まされた薬液の効果により猛烈な睡魔に襲われ意識を失っていた。
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