919:塔の主 ◆VfcsCSY7us[saga]
2019/02/10(日) 00:11:49.77 ID:ieIUJkHq0
ミルキィは泣き続ける女の子を刺激しないよう、慎重に声をかけた。
「ぐす…」
まだ年端もいかないようなその少女…いや幼女は鼻をすすりながら顔を上げる。
「どうしたの、おじょうちゃん。迷子になったのかな?」
ミルキィはしゃがみ込み、幼女と目線の高さを合わせて語りかける。
「ぐすっ…あのね、わ、わたしね…おねえちゃんを、さがしてるの…」
「そうなんだ。よし、じゃあ私が一緒に探してあげる。お姉ちゃんはどんな人なの」
「お、おねえ…ちゃんは」
幼女は『おねえちゃん』の容貌について話し始める。
「え…えがおが、かわいくて」
「うんうん」
「きんぱつ、で、ふわふわの、かみのけを、りょうがわで、まとめていて」
「うん…うん?」
「おっぱいと、おしりが、とってもおおきくて…」
「…!?」
「 もう めのまえに いるの 」
ミルキィの全身に強烈な悪寒が走る。
(やばい…この子はっ…!!)
幼女が顔を上げた。
とびきり邪悪な笑みを浮かべて。
ミルキィと幼女…いや『妖女』の視線が交わされたその瞬間。
ずぐんっ―
ミルキィの全身が麻痺した。
「…がっ…あっ…?」
指先一つ動かすことも。
まばたき一つすることも。
そして呼吸することすら…できない。
(い…いき…がっ…できなっ…あ…)
「…くふふふっ…いい感じの顔だね、おねえちゃん」
ミルキィのぼやけた視界の向こうで妖女が嗤う。
「その感じなら凄くいいメスブタになれそう。いっぱい可愛がってあげるから、楽しみにしててね…おねえちゃん」
(あ…あぁ…)
自分を見下ろし嘲笑する妖女の足元に転がりながら。
ミルキィの意識は闇へと落ちていった。
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