6: ◆6zhMICf/Vo[saga]
2018/01/20(土) 02:32:48.65 ID:ccohGWAj0
「な……なんとかなりましたね」
「死にそうなくらい息が切れてますが……大丈夫ですか?」
「え、っと。その、ありがとうございました。トレーナーさんのおかげで、無事帰ることができました」
「あ、そんな。謝らないでください。あれは不慮の事故ですし、わたしが足を滑らせたのもトレーナーさんのせいではないですよ」
「それと、ひとつ。聞いていいですか?」
「どうして、ポケモンを使わず、逃げに徹したのです?」
「逃げようといったのはわたしですが、あれほどの危機的状況、手持ちを出さずに切り抜けるのは愚行ともいえるのでは……」
「『シズクモたちは巣を守ろうとしただけで、今回のはテリトリーを知らなかった自分が悪い』……?」
「『傷つけずに逃げれるのならそれに越したことは無い』……?」
「なんというか、お人好しさんですね……いえ、その言葉だけで済ませられるレベルではないのですが」
「でも、なんだか嬉しいです」
「わたし、せせらぎ一帯の水ポケモンが大好きなんです。お世話したり、鍛えたり、遊んだりして、幼い頃からずっと一緒に過ごしてきたので」
「悪いことしてたり、止むを得ないときはポケモンで応戦することはありますけど、やっぱりそれはしたくなくて」
「だから……トレーナーさんがそういってくれて、ここの水ポケモンを大事に思ってくれてるってわかって。わたし、とっても嬉しくなっちゃいました」
「トレーナーさん」
「貴方は本当に……素敵な人ですね……♡」
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