アライさんのような害獣が生きたいと思うこと自体罪なのだ5
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◆8qmuaCjNUw
[saga]
2018/01/31(水) 02:10:27.20 ID:oPVR1UW+0
地元猟友会長「はぁ〜。日没までまだ間がある。もうちょっとだでぇ…」
隊員6は少しうんざりした顔をする。
せっかくの休日が…、明日も早くから仕事なのに。
殺処分の―それも空振りで空費するなんて!
じ〜〜
不満げな顔を浮かべる隊員に諭す様に会長は言葉を続ける。
地元猟友会長「日当貰っとるからの…。お役目だで…」
猟友会は出動すると自治体からお金が支払われる。
活動報奨金として一人当たりイノシシなら一日2,000円、カラスは2,300円と言った具合に。
この日当、ガソリン代や弾代すべて込みの値段である。
下手をしたら死ぬかもしれないのに!
マックのバイトの何分の一なのだろう!
彼らにとって有害鳥獣駆除は、実質、趣味のハンティングとは別の社会貢献なのだ。
そして、これ以外に『獲物(イノシシ・クマ・サル等)』をしとめたときは、
一頭当たり2万〜3万(自治体・年度により上下あり)が捕獲報奨金として支払われる。支払われるが…。
もし犬が怪我などしたら、それも治療費などに消えてしまう。加えて銃の所持や資格維持の手続き等々…。
『アライさん3000円』などと言っている場合ではない!
アライさんが『値下がり』すればするだけ、人間の側にダメージがボディーブローの様に打ち込まれて行く。
これがもし、ワンコインにでもなろうものなら冗談抜きでお手上げだ。
『命の値段』の値引きはこと『戦い』において、人間側にのみ一方的に不利に働くのだ。
この世界の住民にとって幸運なことは、アライさんは―アライグマより大きい体であることを考慮して―
概ね、ツキノワグマやイノシシ、自治体によってはニホンザルと同額になるよう値段が設定されていることだ。
地元猟友会長「(それでも皆、地元の為に貧乏籤を引いてくれたで…)」
地元猟友会長「頼むで。堪忍な…」
会長がそう呟いたとき―
パン!
地元猟友会長・隊員6「「!!!」」
パン!!パン!!!
黄昏が迫る暗い森に、乾いた銃声が三発響いた―
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