アライさんのような害獣が生きたいと思うこと自体罪なのだ5
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9: ◆8qmuaCjNUw[saga]
2018/01/31(水) 02:07:11.54 ID:oPVR1UW+0
フガフガフガ…
フガフガフガ…

樹々の間から微かに洩れる猟犬の呼気。

各隊員はそれぞれアライさんの逆襲に注意しながら、受け持った『マチバ(待ち伏せポイント)』に伏せる。

会長は後から駆けつけて来た隊員6と共にゆっくりと犬の後を追う。

地元猟友会長「今日中は難しいの…」
隊員6「ええ…」

会長がつぶやいた言葉に隊員6は控えめながら同意する。

鳥獣駆除は期間を定めて、自治体が、地域を担当する各駆除班に依頼する。
そして、捕獲する種類や頭数、捕獲方法などが具体的に指示される。
例えば『イノシシ・カラスを銃器および箱罠で捕獲する』等。

隊員6「(今回ならば―成獣アライさん2頭を指定エリア内で本日日没までに銃器で捕殺)」

件の個体群のものと推測される巣を猟犬が嗅ぎ当て、食べかす・糞などの生活痕跡を次々と発見できた時は
もしや、とも思ったのだが―
そこから先、ある地点から痕跡が上手く追えない。消えた―と言う訳ではなく、散らばった?掻き回された?

隊員6「役場に事情をお伝えし、銃器から箱罠に猟法を切り替えることも検討しましょう。
アライさんは元々、夜行性に近い生態。昼間に狩るのは容易ではありません」

初夏とは言え、悪路を進み続けるうちに背中は、じっとり汗ばんで来る。

日頃の疲れと共に明日以降の仕事を思い出し、鳥獣駆除隊員達は少しげんなりする。

勘違いされる場合も多いが、猟友会・鳥獣駆除隊員は、別に駆除を生業にしている人達ではない。
会長やこの隊員の様にそれぞれ別個に職などを持っている。
有害駆除は自分の仕事やプライベートな時間を割いて出動するボランティアなのだ。
それも平日でも急遽動員がかかることもよくある過酷な…。

隊員6「会長!そろそろ…」

隊員6は地面に屈んでいる会長に声を掛ける。
―どうやら、巣から集団で逃げ出したアライさんが道中でした糞を確認しているらしい―



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