アライさんのような害獣が生きたいと思うこと自体罪なのだ5
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62:ギャルと飼いアライさん(if)(4/5)[sage saga]
2018/02/03(土) 15:54:19.03 ID:5J4tvWu3O
サラサラ・・・

ある方向から聞こえてくる音に本能を刺激され、山を登っていくと、川を発見した。

アライさん「お宝なのだ〜!お宝を発見したのだ〜!」

足元はごろごろした岩ばかりだったが、アライさんは臆することなく走ってゆく。
そして川に口をつけるとゴクゴクと水を飲み始めた。
水はとても澄んでいて冷たい。水を一口飲むごとに体に力が戻るのを感じる。

アライさん「ふい〜、生き返ったのだ」

アライさんは川の縁あたりに腰を下ろす。お腹は空いたままだが、喉の渇きが潤ったことにより精神的余裕が生まれた。
ふと、川の中に目を凝らすと、大きな川魚が泳いでいた。
ペットとして飼われていたアライさんでも、魚=食べられる という認識はある。
アライさんは魚を捕まえるため川の中に飛び込んだ・・・

アライさん「がぼっ!がぼがぼっ!!」

その川は意外と深かった。足首を切られていて二足歩行ができないアライさんでは水面から顔を出すことが出来ない。
アライさんはでたらめに手足を陸の方に向けて動かすが、一向に川から抜け出すことは出来ない。

アライグマは泳ぎが得意な動物であり、アライグマのフレンズであるアライさんも泳ぎは得意だ。
しかしこのアライさんに至ってはずっとケージで飼われていたため泳ぐための筋力が低下しており、
他のアライさん達の泳ぎを見て真似ることもできなかった。
更に言えば元々泳ぐのが苦手な・・・つまりカナヅチな個体であった。
そのため極端に泳ぎが下手なのだ。
しかし、我流でも今後泳ぎを続けていれば、いずれは上達するであろう。
問題はこのままここで溺死すればその『いずれは』もないことである。

アライさんは水に必死で抵抗するように手を動かし、その鋭い爪で水を切りつける。
しかし水はそんなアライさんをあざ笑うかのようにアライさんを包み込んでゆく。

アライさん「げほっ!げほげほっ!」

水が肺の中に入ってむせ返る。徐々に意識が朦朧としてゆき、元々暗かった視界が更に暗くなってきた。
薄れ行く意識の中アライさんが考えたのは・・・

アライさん「ご・・・ごほっ!(だ、だじゅけろぉおおお!かいぬしいいいぃ!ペットを守るのが飼い主の責任じゃないのかああぁ!)」

アライさんが死ぬ間際に思っていたのは、死にそうな自分を見捨てた無責任な飼い主に対する怒りだった。


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