ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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505: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2021/01/29(金) 01:52:32.63 ID:ofe8nb/50
オニール「しかし「第一段」ってことは、それだけじゃないんだな?」

ドロシー「ああ…はっきり言って、私もこんなシロモノでクィーンをやれるとは思っちゃいない」

(※狙撃用スコープの元になったアイデアはレオナルド・ダ・ヴィンチが発明したとされるが、実用的なものは第一次大戦ごろまでなかった)

オニール「それじゃあ次はどうするつもりだ」

ドロシー「そのことだが……こいつを見てくれるか?」

オニール「ロンドン市街の地図だな?」

ドロシー「ああ、そうだ…見ての通り、女王は馬車でバッキンガム宮殿を出て「ザ・マル」を通り、トラファルガー広場に出る」

オニール「そこまでは当然だな」

ドロシー「ああ…そこで民衆からの歓声を浴びながらこっちに曲がる……」

オニール「エンバンクメント(運河)は避けるわけか」

ドロシー「もちろん。運河じゃあ片側ががら空きで遮蔽物がないし、対岸から銃撃されたら蜂の巣になっちまうからな」

オニール「なるほど、理屈は通る……しかしお前は詳しいな」

ドロシー「そりゃあ「貴族様」たちは口が軽いからな…色々と耳に入ってくるのさ♪」ウィンクを投げ、適当にはぐらかすドロシー…

オニール「…話の腰を折ってしまったな。それで?」

ドロシー「それからウェストミンスター寺院で大司教からの祝福を受け、それから陸軍本部、ホワイトホールの海軍本部で式典……で、やるのはこの辺りだ」地図の一点を「とんとん…っ」と叩いた……

オニール「どうしてだ?」

ドロシー「この辺りは何度か通ったことがあるが、通りが細いから馬首を転じるのは容易じゃない…おまけに銃声が響けば見物人たちが大混乱を起こして道を塞ぐ……そこで「第二弾」だ」

オニール「…馬車を襲撃するのか」

ドロシー「ご名答……散弾銃とピストル、それに爆弾でもって左右の小路から襲撃をかける。もちろん警護官は付いているが、物々しい雰囲気にならないように、ピストルを隠し持っているだけだ……力押しでいけば始末出来る」

オニール「しかし「ロイヤルガード(近衛)」の兵隊はどうする?」

ドロシー「…毛皮帽をかぶった「グレナディア・ガーズ(近衛擲弾兵)」のことか?」

オニール「ああ、奴らが騎馬で随伴しているだろう…違うか?」

ドロシー「もちろん随伴はしているさ…だが、騒ぎが起こって市民が逃げ惑い、馬が跳ね回っているような時に、連中が背中に回しているエンフィールド・ライフルを構えて弾を込め、狙いを付ける…ましてや馬上で振り回すのは相当難しいはずだ。たとえそれが切り詰め型の「騎兵銃(カービン)」タイプだとしてもな……違うか?」

オニール「手綱を取るので精一杯…ってわけか」

ドロシー「いかにも……それにもうひとつ秘策も用意してある」

オニール「ほう、どんな?」

ドロシー「そいつは直前になったら明かすが、成功疑いなしっていう「とっておき」だから期待していい」

オニール「どうしていま明かせないんだ?」

ドロシー「…そりゃあ「相手のある」事だからさ。それに……」口をつぐむと隣の部屋との壁を指差した…

構成員の声「……っし、こいつでもらいだな…!」

構成員Bの声「ちくしょうめ…だがな……っと、ハートのキングだ。ざまあみろ!」

ドロシー「……この建物は壁が薄いんだ。おまけにあんたの手下はみんな声がデカいときている…あたしがしゃべったことをロンドン中に触れ回ってもらっちゃ困る」

オニール「…」

ドロシー「それと「本番」では横道から荷車を押し出して車列の前後を塞ぎ、にっちもさっちもいかないようにする予定だ……」

オニール「まさに「袋のネズミ」か…」

ドロシー「そういうこと……どうだ、最終的に決めるのはあんただが」

オニール「いや、いい計画だ……手抜かりにも備えてあるし、これなら上手くいくだろう」

ドロシー「ふ、何しろ寝ずに考えたからな…♪」

オニール「ああ、それだけの価値があるな」

ドロシー「そう言ってもらえると嬉しいね…あとは当日まで潜んでいてくれればいい。必要ならこっちから連絡する」

オニール「分かった……後を尾けられないように気をつけろ」

ドロシー「そうするよ」




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