ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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516: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2021/03/02(火) 01:40:46.23 ID:ek4xApun0
…数十分後…

構成員A「おい、来たぞ…!」

ドロシー「見えてる……護衛車は前後に一台づつ、それと左右に騎馬の近衛擲弾兵か……」

…歩道には女王やロイヤルファミリー(王族)を一目見ようとする市民たちで黒山の人だかりが出来ていて、車道にはみ出さないように制する警官や兵士たちも四苦八苦している…そしてカーテンを引いた室内からライフルを構えその様子をスコープ越しに眺めているドロシーと、伸縮式の望遠鏡で状況を観察している構成員…

構成員A「おい、そろそろぶっ放してもいいんじゃないのか…!?」

ドロシー「いや、もっと引き寄せないと……この位置じゃ御者の頭が邪魔だ」

構成員A「…もう八十ヤードは切ってるぞ!」

ドロシー「まだだ……」

構成員A「何やってる、早く撃てっ…!」

ドロシー「まだだ! そのまま、そのまま……」

ドロシー「…プリンセス……」スコープに映る女王の隣には手を振り、市民に向けてにこやかな笑顔を浮かべているプリンセスの姿が見える…


…深く息を吸うと軽く吐き、そのままふっと呼吸を止める……すると窓辺に寄せた小机とクッションで支えているライフルのわずかな揺れがピタリと止まり、スコープもどきの小型望遠鏡の対物レンズに描いてある十字線の中心に女王の顔が大きく映る……そこからほんの数インチだけ照準をずらして、ゆっくり引き金を引き絞る…


ドロシー「…」引き金を引いた瞬間、室内に「ダァァ…ンッ!」と銃声がとどろき、硝煙の臭いが立ちこめた……

ドロシー「……くっ、外した!」

構成員A「もう一発だ、撃て!」

ドロシー「だめだ、まごまごしていたらあっという間に包囲されるぞ!」

構成員A「構うもんか!ここで女王をやらないでおめおめと帰れるわけないだろう!」

ドロシー「いいから引け、どのみちもう護衛が盾についてる!」

構成員A「えぇい、貸せっ…おれがやる!」

構成員A「…このっ!」ドロシーのライフルを奪い取ると頬を銃床にあて、片目を細めてスコープをのぞき込む…

ドロシー「…」一瞬唇をかみしめたが、思い直したように上着の懐からウェブリーを抜き、女王へ照準を合わせようとしている相手の後頭部に弾を撃ち込んだ…

ドロシー「……悪いな」崩れ落ちた相手からライフルを取り上げると、もう一度馬車の方に銃口を向けた…

…裏路地…

構成員B「始まった!」

オニール「よし…アイルランドよ永遠なれ!」

構成員C「やっちまえ!」数人が荷車を押し出し、残りは積み荷に紛れ込ませてあった銃を取り出しながら車道に飛び出す…

…車列…

警護官「銃声…っ!?」良く晴れたロンドンの空に乾いた銃声が「タァァ…ン…!」と余韻を残して響きわたった……それと同時に脇道から車列の前に荷車が飛び出し、横転すると同時に積み荷のレンガをぶちまけた…

警護官B「…くそっ!前を塞がれたっ!」

警護官「全員応戦しろ!お召し馬車を転回させる間、何としても陛下をお守りするんだ!」

警護官C「はい!」

警護官「ベーカー、車を回せ!後衛を前に立て、我々がしんがりにつく!」

運転手「了解!」


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