ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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517: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2021/03/02(火) 02:55:09.46 ID:ek4xApun0
近衛擲弾兵小隊長「……第一小隊!左翼の敵を迎え撃て!」

擲弾兵A「くそっ、どいつが敵だ…!?」逃げ惑う群衆と、そのあおりを受けていななき跳ねまわる軍馬、そして防衛体勢を取ろうとあちこちに駆け出す赤服の近衛擲弾兵と黒い制服の警官たち…

擲弾兵B「隊長!右翼からも銃撃です!」

小隊長「何、挟み撃ちか!?」

…前衛の護衛車…

警護官C「くそ、後方も塞がれた…それに煙も!」

警護官「ええい……車を馬車に横着けしろ!陛下をお乗せして突破を図る!」襲撃してきた側の反対側にあるドアを開けて車外に張り出しているサイドステップに足を乗せるとしゃがみ込み、片手で車体を掴み、エンジンフード上に載せたもう片方の腕を伸ばして射撃した…

運転手「はっ!」

構成員D「…かかれ!逃がすな!」

警護官「陛下!プリンセス!…ここは私たちがお守りいたします、伏せていて下さい!」警護官はそれぞれ三インチ銃身のウェブリー・スコットや、それよりもっと銃身の短い「ブルドッグ」ピストルを抜き、また一人の女性警護官は女王とプリンセスの上に身体をかぶせ、文字通り「生きる盾」の体勢をとった…

プリンセス「ええ…!」

構成員E「食らえ!」護衛車から応射してくる警護官に向けて、散弾銃を叩き込む…

警護官D「ぐあっ…!」

警護官E「スコット、場所を代われ!」

警護官F「はい!」

プリンセス「……お祖母様、私がついておりますわ」

女王「ありがとう、余は大丈夫ですよ。撃ち合いは警護の者たちに任せて、わたくしたちは邪魔にならないよう姿勢を低くしておきましょう」寄る年波で脚の自由が利かないとはいえ、さすがにアルビオンを治めてきた女王だけあって、襲撃を受けていながら動揺の色は見せない…

プリンセス「はい」

………

…

ドロシー「…ちっ、予想以上にうまく行き過ぎちまったな……だがそれじゃあ困るんだ」


…独立派から疑いの目をもたれないよう、しっかりとプランを練ったドロシーとアンジェ…とはいうものの、そもそもの目的から言ってどこかでアイルランド人たちが短気を起こして早まった事をするか、さもなければ何か間違ったことをしでかすことで失敗に終わる予定だった襲撃計画…が、統率力に優れたオニールに率いられた独立派は思っていたほどミスをせず、女王とプリンセスが乗った馬車に迫りつつある…


ドロシー「ふぅ……こうなったら仕方ないか」ボルトを引くと、もう一度ライフルを構え直す……取り付けていた小型望遠鏡は発砲の衝撃に耐えきれずレンズの接合部がガタガタになっていたので、ライフル自体に作り付けてある照準器を使って、目視照準で狙いを付けた…

構成員C「…うぐっ!」

構成員D「がはっ…!」

オニール「くそっ……あと一息って所で!」

構成員E「オニール!こうなったらイチかバチかで突っ込むぞ!」

オニール「よせ!」

構成員E「この…っ!」馬車の扉に手がかかる所まで駆け寄ったが、至近距離から警護官の銃撃を浴びてもんどり打った…

オニール「畜生……引けっ!」

構成員B「…くそぉ!」

…馬車に向けて最後の銃撃を浴びせると、もうもうと白煙を上げている蓄圧缶の煙を煙幕にしてバラバラな方向に走り去った…

警護官C「あっ…襲撃者は逃亡した模様です!」

警護官「よし、このまま陛下、プリンセスをお守りし宮殿に戻る!近衛の連中には馬車を囲ませろ!」

警護官C「はっ!」

プリンセス「……どうやら無事で済んだようですね…警護の皆さんは大丈夫ですか?」

女性警護官「はっきりしたことは分かりませんが、少なくとも数人は撃たれたようです…それと、まだ頭は上げないで下さい」

プリンセス「そう……」プリンセスは警護官に負傷者が出たと聞いて悲しそうな声を出し、表情を曇らせた…

女性警護官「お心遣いに感謝いたします。ですが、それがわたくしどもの任務ですから……」

プリンセス「ええ、ありがとう」

………

…


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