ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
��↓ ��1- ��覧 ��板 ��20
553: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2021/07/20(火) 11:43:58.17 ID:ZIx1ptnR0
…後日…

ドロシー「…ってわけでね。あれが果たして神父や修道士の格好をしただけの連中だったのかは分からないが、とにかくランデヴーの場所で待ち構えていやがった」

L「……その連中は何人だった?」

ドロシー「えーと確か…ひい、ふう、みい……アレサンドロとかいう奴を除いたら十二人だな」

L「なるほど…持っていた銃はおおかたボデオ・リボルバー辺りだったと思うが、どうだ?」

ドロシー「ああ、イタリアの「ボデオ・M1889」だったな…あ、そういえばグリップの木に十字架のエングレーヴ(彫刻)が施されていたっけ」

L「ふむ、やはりそうか……厄介な事になったな」

ドロシー「…心当たりが?」

L「うむ」

ドロシー「で、あいつらはイタ公の情報部かなにかか?」

L「フランスやオーストリア・ハンガリーを相手に競り合っているイタリア王国には…情報の窃取はともかくとして…外国でエージェントを処理して、その情報を奪取するような積極的活動を行うほどの余裕はない……」

ドロシー「それじゃあ連中はどこの回し者なんだ?」

L「教皇庁だ」

ドロシー「教皇庁?」

L「いかにも」

ドロシー「…ってことは、あいつらはバチカンから送り込まれてきたっていうのか?」

L「そうだ……イタリア王国が統一された過程で教皇領はイタリアに合併させられたが、バチカン自身は未だにそのことに納得していない」

ドロシー「そりゃあそうだろうな…」

L「そしてまた、衰えたとはいえバチカンの権威やカトリック教会を通じた情報網は未だに隠然たる影響力を持っている……現に彼らは各地に「神父」や「司祭」をカバーとしたエージェントを派遣し、情報収集や各種の工作を行わせている」

ドロシー「それがここロンドンでも動き始めたってわけか…」

L「ああ……彼らの目的は情報収集を通じて各国の弱点を探り出し、同時にその情報を売買することで資金集めを行い、最終的に教皇領の復活と勢力の回復を行うことにある」

ドロシー「じゃあ、連中はそのための工作班だったわけか…」

L「その通り…十二人というのは「十二使徒」になぞらえた連中の工作班の単位で、その上に現場指揮官として「司祭」クラスが一人つくという編成になっているものらしい」

ドロシー「そりゃあまた、ずいぶんと厄介な連中と関わっちまったな……」

L「うむ。奴らは「主の御心」に従い、バチカンのためとあらばあらゆる行為を容認される…そして少なくともイタリア、フランス、スペイン、ポルトガルといったカトリック教国とはある程度の友好関係にあると思われる。 君も知っている通り、今言った国のうちでフランス以外は後発列強、あるいは二流に数えられる国ばかりだ……金のかかる情報活動を教皇庁に肩代わりしてもらえるとなれば喜んで協力するだろうし、事実そうしている」

ドロシー「で、その見返りにバチカンはそうした国での活動の自由や工作員のスカウトを黙認されている?」

L「恐らくはな。そもそも彼らの組織は外部からの植え込みが難しい「内輪」の組織である上に、網の目のように張り巡らされた情報網…と、活動実態が捉えにくいのが現状だが、分かっている限りではそうした傾向が見られる」

ドロシー「なるほどなぁ…」

L「連中にしてみれば…共和国か王国かを問わずだが…我々アルビオンが勢力を弱めることになれば、権益の確保の面で自国の好機となる」

ドロシー「その尻押しをしつつ勢力を伸ばそうとしているのがバチカンってわけか……まるで人形つかいだな」

L「いささか人形の方は出来が悪いようだがな」

ドロシー「ははっ…しかしそんな連中の工作班を片付けちまったとなると、こりゃあ後がおっかないな」

L「うむ……しかし君と「A」が連中の工作班を全員処理できたのは不幸中の幸いだった…容姿を通報されずに済んだわけだからな」

ドロシー「たまたま連中が全員で取り囲むようなドジをしたからさ。腕もそこまでじゃあなかったし」

L「ふむ…だが注意しろ、連中の中でも「一流」とされるグループは鍛えられたスイス人を使っているというからな」

ドロシー「そいつはまた…」

L「とにかく書類の回収、ご苦労だった……しばらくは骨休めをしたまえ」

ドロシー「そりゃあどうも」



<<前のレス[*]|次のレス[#]>>
784Res/2273.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice