ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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565: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2021/08/28(土) 13:42:08.98 ID:Mq/Nk66k0
…case・アンジェ×ドロシー「The forgery」(贋作)…

…アルビオン共和国・とある港…

税関吏「…ここで下ろす積荷はこれだけだな?」制服姿の税関吏が通関書類とにらめっこをしながら箱を数え、送り状をあらためる…

船長「ええ、そうです」

税関吏「それで、この箱の中身は……家具とあるが?」

船長「依頼主からはそのように伺っております」

税関吏「ふむ…ま、いいだろう」手に持った書類にさらさらとサインをすると船の舷梯(タラップ)を降りはじめた…

船長「いいぞ、荷下ろしを始めろ!」

…税関吏が埠頭に降り立つと、まるでそれを待ちわびていたかのように港の蒸気起重機が動きだして大きな真鍮の歯車が回り、パイプやあちこちの隙間からシューッと音を立てて白い蒸気が噴き出す…

水夫長「ほら、ロープをかけろ!何をもたもたしてる!そんなんじゃあ日が暮れちまうぞ!」

掌帆長「とっととやれ!だらだらするな!」

水夫「えんやこら…どっこいしょ!」

水夫B「よーし、いいぞ!上げろ!」木箱がロープでくくられ結び目が起重機のフックに引っかけられると、蒸気の響きと共にアームが上昇してロープがぴんと張り、きりきりと軋む音を立てながら大きな箱が徐々に釣り上がる…

税関吏B「…や、ご苦労さん。次はあの船だな」

税関吏「まだあるのか、全く忙しいったらありゃしない……次の船を検査する前に休憩して、詰所でお茶でも飲もうじゃないか」

税関吏B「いいね…」そう言って二人で税関詰所へ歩き始めた…

荷役労働者「よーし、そのまま…そのまま……」

…やり取りこそ荒っぽいが、それまでは手際よく進んでいた荷下ろし作業…ところが数個目の箱がクレーンで吊るされ埠頭の上で揺れていると、不意に木箱に結びつけられていた太いロープのささくれた部分が「メリメリ…ッ」と音を立ててほぐれ始め、あっという間にぷっつりと切れた…

水夫「おいっ!」

荷役労働者「危ないっ!」

税関吏「何だ…っ!?」持ち上げられていた木箱が埠頭に落ち、中のアンティークものの家具が壊れてバラバラになって飛び散った…

税関吏B「あーあ、こりゃあひどいことになったな……っ!?」

…壊れた椅子のクッション部分がすっかりめくれて、中の詰め物がはみ出している……が、その詰め物は当たり前の白い綿ではなく、共和国の人間が見慣れたデザインをしたとある紙の束だった…

税関吏「こいつは……すぐ情報部に連絡しろ!」

………

…

…数日後・コーヒーハウス…

ドロシー「…ずいぶんと唐突な呼び出しだな、何があった?」

7「ええ、実は少々急を要する事態が発生して……王国側に気取られる前に事を済ませたいから、貴女たちも投入することになった」

ドロシー「ほほう?」

7「今回はまず、とある人物を確保して所定の場所に「配達」してもらいたい…詳細はメールドロップに」

ドロシー「分かった」

7「それじゃあ、よろしくお願いするわ」


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