ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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584: ◆b0M46H9tf98h[saga]
2021/11/21(日) 01:07:46.84 ID:f2EBGwbN0
…夕刻…

クロエ「……よろしければお茶のお代わりなど?」

アンジェ「ああ、いえ……どうかお気になさらず、レディ・ウィンドモア」

…むげに断るのも失礼と勧められた紅茶を二杯ばかり飲んだアンジェだったが、十分ほど前から酔った時のように頭がくらくらし、クロエの熱のこもった説明を聞き漏らさないように集中しているが、紙面の文字がちらつき、焦点がぼやけて見える…

クロエ「さようで……おや、気付けばもうこのような時間に。 時の経つのは早いものでございますね」

アンジェ「全くですわ……レディ・ウィンドモア、貴女のおかげで大変に有意義な時間を過ごすことが出来ました」

クロエ「わたくしもでございます……それに、新しい実験の「材料」も手に入った事ですから、しばらくは研究に没頭できそうですわ♪」隣に立つメイドが付けている、戦闘用とおぼしき拷問器具じみた義手を撫で回しながら八重歯をかすかにのぞかせた…

ベアトリス「……」

アンジェ「では、あの修道士たちの「後片付け」はレディ・ウィンドモアにお任せすると致しましょう……それから言わずとも分っているかと思いますが、このことは……」

クロエ「もちろん、内密にしておきますわ……わたくしがプリンセスを危険な目に合わせたとあっては王室に対し立つ瀬がございませんもの」

アンジェ「わたくしも「お忍び」と称して勝手気ままにあちこち飛び回っていたなどと知られては、叔父様に叱られてしまいます♪」

クロエ「プリンセスの叔父様とおっしゃると……ノルマンディ公、ですか?」

アンジェ「ええ。叔父様は立派な方ですが、厳格でもありますから」

クロエ「まぁ、ふふ……では、これはわたくしとプリンセスだけの秘密ということで♪」

アンジェ「はい♪」

クロエ「でしたらわたくし、わがままついでに一つプリンセスにお願いしたい事があるのでございますが……///」

アンジェ「ええ、わたくしに出来うることでしたら何なりと♪」

クロエ「そうですか、では……口づけをお願いしたいのでございます」

アンジェ「……まぁ///」

クロエ「いえ、プリンセスがお嫌でしたら無理にとはもうしません……ですが、わたくし……」

アンジェ「構いませんよ……クロエ♪」ちゅっ♪

クロエ「ん……っ///」

アンジェ「……これだけでよろしいでしょうか?」

クロエ「まさか、プリンセスがわたくしめの唇に直接して下さるとは……これ以上は望めないほどでございます///」

アンジェ「このことに関しては、なおのこと口外してはいけませんよ?」

クロエ「もちろんでございます……今よりわたくしレディ・クロエ・ウィンドモアは、プリンセスの味方として忠誠を尽くします」

アンジェ「レディ・ウィンドモア、貴女の忠誠心はしかと受け取りました。至らぬ事も多いかと思いますが、どうか王国のため、わたくしのことを助けて下さいまし……ね?」

クロエ「無論にございます///」

アンジェ「ありがとう、レディ・ウィンドモア……それではそろそろお暇させていただきます」

クロエ「では、帰路に襲撃など受けぬようわたくしのメイドを護衛にお付けいたします……車を用意し、プリンセスのお車がロンドンに着くまで護衛なさい」

長身のメイド「かしこまりました」

…数十分後・城外…

ドロシー「お、出てきたな。一時はどうなることかと思ったが……」ベアトリスが運転してきた華奢な自動車に、ウィンドモア家の自動車が護衛として付いている……

ドロシー「なるほど、レディ・ウィンドモアが護衛を付けてよこしたか。それならこっちは遠巻きにして見張ってりゃあいいな……」

…猟に来ていた活動的なレディが手ぶらではおかしいので、手回し良くウサギ数羽とおおきな鴨を一羽用意しておいたドロシー…後部の荷物入れに獲物と銃を詰め込むと、観測用の望遠鏡をしまって車を出した…

ドロシー「後は戻って報告書か……ふっ、下手な弾よりもおっかないな」



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