ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
��↓ ��1- ��覧 ��板 ��20
599: ◆b0M46H9tf98h[saga]
2022/03/13(日) 01:59:47.80 ID:jev6pPBd0
…取引当日…

アンジェ「ベアトリス、ちょうどいいところに……貴女にやってもらいたいことがある」

ベアトリス「はい、何ですか?」アンジェにどんな無理難題を言われるかと、用心しいしい答えるベアトリス

アンジェ「大丈夫、そんなに難しいことじゃない。ネストの一つから声を変えて電話をかけて欲しいだけよ……」

ベアトリス「なんだ、そんなことですかぁ」

アンジェ「ええ、でも貴女にしか出来ない事よ……そうね、名前は「ブライアン」とでもしておいて、コックニー(ロンドンの下町)訛りの塩辛い声でやってちょうだい……相手の番号は分かっているから、私の指定した時間に「悪いが今日の取引は中止で、明後日に延期する」としゃべってもらう……細かい台本はここにあるから、行くまでに暗記すること」

ベアトリス「分かりました」

アンジェ「それじゃあ番号と時間を教えるわ……ちせ、準備は?」

ちせ「万端じゃ」

…脇差を腰に差すと暖かなマントを羽織る……厚手のマントは生地が重いので、鞘を縦に近い状態で差してあまり寝かせなければ、マントが持ち上がることもない……

アンジェ「結構。それじゃあ貴女はベアトリスと一緒にネストへ向かい、電話が済んだら私と合流」

ちせ「うむ」

アンジェ「集合場所はイーストエンドのこの場所……分かるわね?」トントンと地図の一点を指で叩いた……

ちせ「大丈夫じゃ」

アンジェ「よろしい……もしここにいなかった場合は三十分後にここの角で合流する。もし私がそこにもいなかったら、監視に充分注意した上で引き上げること」

ちせ「承知」

…夕刻・裏通りのパブ…

情報屋「……どうだ、集まったか」

薄汚い男「もちろんでさ、ミスタ・ホッジス……六人ばかり集めてきやした」

…薄汚れたパブには「かっぱらい」のロブに「タタキ(強盗)」のジョー、「向う傷」のスタッフォードに「ブルドッグ」のベンソンといった、イーストエンドの中でも特に評判の悪い鼻つまみ者たちが集まり、だらしなく椅子に座って、ひびの入った陶器のジョッキで気の抜けたエールをあおっている…

情報屋「よし、それだけいれば充分だな……得物はあるんだろうな?」

薄汚い男「そりゃあ……ただ、ナイフはあってもハジキ(銃)はもってねえって奴もいるんで」

情報屋「ったく、締まらねえな……なら店にあるやつを貸してやるから、そう言ってこい」

…机の上には型も口径もバラバラな寄せ集めのピストルが何挺か置いてある……あまり手入れもされていないため金属もくすんでいるが、中の一挺や二挺はどこかのお屋敷から盗んだか何かしたらしいウェブリー&スコットで、グリップには黒檀が使われている…

薄汚い男「へい」

情報屋「よし。約束の時間は夕方の五時だ……ちゃんと雁首並べて、飲み過ぎて役に立たねえなんてことがないようにしろ」

薄汚い男「分かりやした」

情報屋「ふん……せっかくのネタをただみたいな金で持って行かれてたまるかってんだ。デスクでふんぞり返ってるお偉いさんにここでの流儀ってのを教えてやらあ」情報屋は五連発の.320口径ピストルに弾を込めるとシリンダーを閉じ、薄汚れたズボンのベルトに突っ込んだ……

…夕方…

ちせ「……今じゃ」

ベアトリス「はい」

…何食わぬ顔でネストにさっと入ると、人工声帯を調整するベアトリス……事前に指定された通りの塩辛声に喉を合わせ、言葉のあちこちを端折ったり濁らせたりすると、一気に粗野な雰囲気が出る…

ちせ「相変わらず見事なものじゃな……では、私は外を見張っておるからの」

ベアトリス「分かってます」電話機の箱に付いている起電用の手回しハンドルを回すと、受話器を取り上げた……

電話交換手「はい、交換台です」

ベアトリス「おう、イーストエンドの……番に繋いでくれ」

交換手「ただいまお繋ぎいたします……」




<<前のレス[*]|次のレス[#]>>
784Res/2273.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice