ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
��↓ ��1- ��覧 ��板 ��20
678: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2024/01/12(金) 01:32:01.09 ID:kos25FxB0
…船上…

ドロシー「おー、見えてきた見えてきた♪」

ちせ「……きれいなものじゃな」

…彼方に霞んでいた青っぽい陸のシルエットが次第にくっきりと鮮明になってきて、やがて左舷側に「ドーヴァーの白い崖」や、岸辺に寄せる波頭が見えてくる……また行き過ぎる旅客船や沿岸漁業の小さな漁船、上空でのんびりと浮かんでいるように見える飛行船なども視界に入る…

ドロシー「そうだろう? この景色だけはいつだっていいもんさ♪」隣に立つとちせの頭に手を当てて、髪をくしゃくしゃにするような具合に撫で回した……

ちせ「むぅ、そう子供扱いするでない……」ドロシーの手を払いのける……

ドロシー「まぁまぁ。そうだ、サロンでお茶でも飲むか」

ちせ「ふむ、お茶か……菓子はでるじゃろうか?」

ドロシー「ああ、出るさ。もっとも海峡横断の定期船だ、そこまで大したものは出ないがな」

ちせ「いや、それは構わぬ……ときにアンジェどのは?」

ドロシー「やっこさんとはできるだけ入れ替わりで船室を空けることにしているんでな……お茶を終えたら、交代してやらなきゃ」

ちせ「なるほど」

ドロシー「で、行くか?」

ちせ「うむ、参ろう」

ドロシー「よし、決まりだ」

…しばらくして・船室…

ドロシー「アンジェ、交代だ……茶でも飲んでこいよ」

アンジェ「ええ、そうする」

ちせ「……のう、一つ聞きたいことがあるのじゃが」

ドロシー「んー?」

ちせ「別にお茶だったらサロンで飲まずとも、ルームサービスで持ってこさせてもよいのではないか? わざわざ船室を空ける必要もないじゃろうに」

ドロシー「確かにルームサービスでボーイを呼びつけたっていいさ……ただ、今日は好天で乗客はみんなサロンに行ったり甲板(デッキ)に出たりしている……ましてや元気いっぱいで、まだまだ船旅の経験も少ない……つまり、船上で見るものや聞くものに興味津々な女学生ならなおさらだ……」

ちせ「……つまり、船室に閉じこもっているとかえって不審に思われるということか」

ドロシー「ご名答♪ だからわざわざ船員に到着時間を聞いてみたり、今いる場所がどこの沖なのか聞いてみたりしたわけさ」

ちせ「なるほど……」

ドロシー「それより、あと二時間もしないうちに港に入る……ノルマンディ飛び地での「出国」審査はわりかしおざなりだが、ロンドン港での「入国」審査はフランスからの密輸品なんかを取り押さえる目的もあってけっこうキツいぞ。どうやるかは聞かないでおくが、お前さんの刀とか、引っかからないように手はずを済ませておけよ?」

ちせ「その辺の準備は万端じゃ……ドロシーたちこそ「大事な書類」を運んでいるのじゃろう?」

ドロシー「まぁな、そこは上手くやるさ」

アンジェ「……ドロシーからすれば「書類(ペーパーズ)」よりも「筆記試験(ペーパーズ)」の方が怖いでしょうし、ね」

ドロシー「おいおい、戻ってくるなりずいぶんなご挨拶だな」

アンジェ「それはそうでしょう……それとも、今度のラテン語のテストは満点を取れる自信があるのかしら?」

ドロシー「ははっ、あんなものは「ファーム」のテストに比べたらちょろいもんさ……」

アンジェ「くれぐれもカンニングなんて馬鹿な真似はしないでちょうだいね」

ドロシー「ちっ、この私がそんなくだらないことするかよ……そんな暇があったら職員室に忍び込んで答案をすり替えるさ♪」

アンジェ「あきれた……」

ちせ「むむむ、ラテン語か……あれは全く手に負えぬ」

ドロシー「ははっ、ちせもラテン語はだめか♪ ま、たいていの学生はみんなあいつで青息吐息だからな、ちせ一人じゃないさ」

アンジェ「いざとなったら私やプリンセス、ベアトリスがつきっきりで教えるわ……落第なんてされたら困る」

ドロシー「確かにな」

アンジェ「ええ、なにしろ悪い見本が目の前にいるもの」

ドロシー「……おい」

アンジェ「さぁ、そろそろ入国審査の準備に取りかかりましょう」

………


<<前のレス[*]|次のレス[#]>>
784Res/2273.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice