ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
��↓ ��1- ��覧 ��板 ��20
702: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2024/07/14(日) 00:59:20.81 ID:BmVIdV7/0
…数日後…

ドロシー「……で、どうだった?」

7「残念ながらかんばしくないわね」

ドロシー「おやおや、昼飯をすっぽかしてまで駆けつけて来たっていうのにがっかりだな」肩をすくめるときゅうりのサンドウィッチにかぶりついた……

7「期待に添えなくて悪かったわ。こちらとしても出来うる限りの情報網を使って調べてみたけれど、「帽子の女」に関するこれといった手がかりはなし」

ドロシー「それじゃあ毒については?」

7「そちらについては少し進展があったわ」

ドロシー「よし、そうこなくっちゃな♪」サンドウィッチに塗ってあったカラシがきつかったのか顔をしかめ、それからハムのサンドウィッチに手を伸ばす……

7「共和国に戻ってきた遺体をこちらで詳しく解剖をしたところ、珍しい有毒成分が検出された……普通の検査では調べることすらしないような特殊なものよ」

ドロシー「むぐ、もぐ……それで?」

7「その成分は大変に強い毒素を持ちながら無味無臭、かつ水溶性であることから飲食物に混ぜれば大きな効果が期待できる」

ドロシー「そりゃあ大変だ」

7「そうね……ただしこの成分には重大な欠点が一つある」

ドロシー「重大な欠点?」

7「ええ。この毒素は空気にさらされているとすぐ無毒化してしまうの……実を言うと以前こちらでも研究が行われていたのだけれど、あまりにも使用可能な時間が短すぎて「物の役に立たない」と放棄されているわ」

ドロシー「そんな扱いが難しい毒を王国の連中はどうやって実用化したんだ?」

7「残念ながらその問題はまだ解明されていない……それにこちらでは研究を放棄していたこともあって、解毒薬の開発もあまり熱心には進められていなかったの」

ドロシー「今から発破をかけてみたところですぐ解毒薬が出来上がる……ってわけにはいかないだろうしな」

7「残念ながら。ただ、研究班が限定的ながら解毒作用のある試作品を開発してくれたから、万が一の時の備えとしてそちらに渡しておくわ」そう言うと、ポーチから油紙にくるまれた真っ黒けな丸薬を取りだした……

ドロシー「大きいアメ玉くらい寸法があるようだが、噛み砕けばいいのか?」

7「研究班によると、出来るかぎり噛まずに飲み込んだ方がいいそうよ」

ドロシー「こいつを丸呑みにするのは毒を盛られるのと同じくらい命に関わる気がするな……」親指と人差し指で丸薬をつまみ、しげしげと眺めた……

………

…

アンジェ「……つまり、毒物の種類は分かったと」

ドロシー「それにお守り代わりとして試作品の解毒薬ももらったよ……めいめいで一つずつ持っていることにしよう」

アンジェ「そうね」

ドロシー「ああ。しかし肝心の下手人についても、またどうやってそんな難しい毒を実用化したのかについても謎のままだ」

アンジェ「コントロールとしては頭が痛い問題でしょうね」

ドロシー「ああ、だがそれだけじゃない……コントロールの連中が勝手に頭を痛めるのは結構だが、このまま放置しておけばまた被害が出る。こちらとしても王国内務省の目をくらますために送り込まれた囮のエージェントだとか、実際に目や耳として情報収集にあたっている有益な協力者が減るのは困る」

アンジェ「その通りね、それじゃあどう犯人を捜す?」

ドロシー「あー……そのことなんだが、少しばかり危険な賭けを思いついてね」

アンジェ「危険な賭け?」

ドロシー「ああ」

アンジェ「分かったわ。それじゃあ何が「危険な賭け」なのか説明してもらおうかしら」

ドロシー「あいよ。だが無茶だからって怒るなよ? まだ思いつきの段階なんだからな……」

アンジェ「ええ」

ドロシー「……これまでの情報を総合すると、暗殺を実行しているのは王国エージェントとおぼしき女で、暗殺の手口は多数の人間がいるパーティや食事会における毒殺」

アンジェ「それで?」

ドロシー「そこでだ、あえて餌をぶら下げてやろうっていうのさ……事前に「どこそこのパーティへ共和国の情報部員が入り、ある書類を窃取しようとしている」なんて言えば、連中、特売日の主婦みたいにすっ飛んでくるぞ」

アンジェ「でも、そうなると……」

ドロシー「そう。どこに毒が盛られているか分からない食事や酒を飲む必要が出てくる……それにだ」

アンジェ「それに?」


<<前のレス[*]|次のレス[#]>>
784Res/2273.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice