ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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715: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2024/10/30(水) 01:26:44.17 ID:pRKXr6aq0
…case・アンジェ×ベアトリス「The Dreamer」(夢見る人)…

…ある日のこと・教室にて…

紅いリボンを付けたクラスメイト「ねえ、ベアトリス」

ベアトリス「なんですか?」

…ベアトリスに話しかけてきたのは豊かな巻き毛をリボンでまとめているクラスメイトで、貴族の令嬢とは言いながらも意外と気さくで年相応に噂話やファッションにも興味があり、もちろん王室……ひいてはプリンセスの話題も好きな少女だった……そして金属の喉をつけたベアトリスにも分け隔てなく接してくれ「プリンセスの話題を聞き出す」と言ったような打算も抜きに良くしてくれるいい人間ではあったが、少々お節介やきな所があり、情報活動をしているベアトリスとしてはありがた迷惑な、ちょっと付き合いにくいクラスメイトだった…

リボン「貴女って占いとかには興味ある?」

ベアトリス「占い、ですか?」

リボン「そうなの。すっごく当たるって最近話題になっているのよ?良かったら一緒に行きましょうよ」

丸眼鏡のクラスメイト「その人は毎週とある邸宅で会を開いていて、普通ならお願いしても半年は待たないといけないらしいのだけれど、今度わたくしのお知り合いが紹介してくれるって言うの」

つり目のクラスメイト「こんな機会は滅多にないわよ、どう?」

ベアトリス「えぇと、そうですねぇ…お気持ちは嬉しいですけど……」

…どちらかと言えば地味で引っ込み思案なベアトリスは、いきなり積極的に話しかけてきたお嬢様たちの勢いに少々閉口している……上手い断り方を考えている間にも目を輝かせ、にぎやかに誘ってくるクラスメイトたち…

リボン「それにほら、あなたって普段からシャーロット王女のお側仕えで忙しそうで、私たち級友なのになかなか一緒にお出かけする機会もないし」

丸眼鏡「そうそう、せっかくの機会だしちょっとくらいは良いじゃない。王女さまだってそのくらいは許してくれるわよ、ね?」

つり目「そうよそうよ。私たちね、もっとあなたとお話してみたいなって思っていたんですもの!」

ベアトリス「えーと、こればかりは私の一存では決めかねることなので……王女様に相談してみますね?」

つり目「まぁ嬉しい!楽しみにしているわね!」

丸眼鏡「もしお休みが頂けそうにないなら、わたくしたちからも口添えしてあげるわ!」

リボン「せっかくの機会ですもの、ぜひご一緒しましょうね♪」

…数時間後・部室…

ベアトリス「……ということがありまして」

プリンセス「まぁ、それは楽しそうね。ぜひ行っていらっしゃいな♪」

ベアトリス「でも、私は姫様のお側にいないと……」

ドロシー「なぁに、プリンセスがじきじきにそうおっしゃっているんだ。遠慮しないで行ってくりゃいいさ」

プリンセス「ドロシーさんの言うとおりよ、ベアト。わたくしに尽くしてくれるのは嬉しいけれど、たまには級友の皆さんとお出かけして交友関係を持つことも大事よ」

ベアトリス「そうですか、姫様がそうおっしゃるのなら」

アンジェ「……それにしても占い、ね」

ベアトリス「アンジェさん、どうかしましたか?」

アンジェ「いいえ。ただ、かつて占いだの魔術だのがアテになった試しはないわ。あんなものは大抵の場合はトリックか、どうとでもとれる言葉を上手く使って相手を煙に巻いているだけ」

プリンセス「まぁ、アンジェったら夢がないわね」

ドロシー「こいつはそういう冷血女さ……前にカード占いをしたときだってそうだったしな」

アンジェ「現実主義者なだけよ」

ベアトリス「まぁまぁ。とにかく姫様のお許しが頂けたのですから、今度行ってみますね」

プリンセス「ええ、楽しんでいらっしゃい♪」

アンジェ「くれぐれもエージェントであることを見透かされたりしないよう、気を落ち着かせて行くように」

ベアトリス「分かりました」

ドロシー「ついでに来週のお天気も占ってもらってきてくれよ」

ベアトリス「もう、からかわないでくださいよ」

ドロシー「はいはい……ったく、占いで宿題が出されるかどうか分かれば良いのにな」

アンジェ「そんなことを言っている暇に手を動かせば良いだけよ」

ドロシー「言ってくれるぜ」


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