ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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733: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2025/04/16(水) 00:49:40.15 ID:rVbxh0160
ちせ「もぐもぐ……」

ドロシー「うまいか?」

ちせ「うむ。このアップルパイとやら、肉桂(シナモン)が少し効きすぎじゃがリンゴが沢山入っておって……」

ドロシー「新大陸植民地のアップルパイはこっちのよりシナモンが強いんだよな」

ちせ「ふむ。ともあれなかなかであった……」

ドロシー「そうかい。ま、美味いものを出す屋台もまだまだあるし、見物できそうな出し物も揃ってるな」

…広く会場に視線を配りつつ、口ひげの男を慎重に追跡しているドロシー……午後になってさまざまな催しや旅芸人たちが面白おかしい芸だったりちょっとした奇術などを披露して客を沸かせている…

男「よう、景気はどうだい?」

貿易商「まぁまぁだね」

男「そうかい? まぁ気長にやるこった」

貿易商「言われなくてもさ」

日傘の婦人「……あの、わたくし毛皮を探しているのですけれど」

男「それなら向こうですよ。案内しましょう」

婦人「まぁ、ご丁寧に」

男「このくらいなんでもありませんよ、西部の荒野を送ってくれって言われたわけじゃない」

婦人「まぁ、ふふ……面白いお方ですわね」

男「そりゃどうも、うんと楽しんでもらいたいですからね……ほれ♪」貿易商が並べていたアライグマの毛皮帽を取るとおどけたようすで手に取り、帽子の飾りとして活かしてある尻尾を手で動かしてみせた……

婦人「まぁおかしい♪ 新大陸の方は愉快な方が多いのですね」

男「かもしれませんね。とはいえレディの扱いだってこちらのジェントルマンたちに負けちゃいませんよ?」

婦人「あら、ではエスコートをお願いしようかしら」

男「ええ、喜んでお手をお貸し申し上げましょう」

………

…

…数時間後…

ドロシー「……そろそろ引き上げよう、寮の門限もある」

ちせ「奴の監視は続けぬのか?」

ドロシー「あくまでも任務はそれらしい人間を探して上に報告することだけだ。臭いのは奴だけじゃなくて、他にも何人かいたしな」

ちせ「ふむ……」

ドロシー「どうだい、お前さんの目には誰か引っかかるやつがいたか?」

ちせ「うむ、これといった確証があるわけでもないのじゃが数人ばかり……」

ドロシー「それじゃあ戻ったらお互いに気になったやつを突き合わせてみよう……さぁ、参りましょうか♪」一瞬で遊び盛りの女学生らしい声を出し、ちせをかたわらにおいて辻馬車を呼び止めた……

ちせ「承知」

…夜・部室…

ドロシー「……ふぅ、しっかし書類仕事は嫌いだ」

ちせ「とはいえ私では代わりも出来ぬ……」

ドロシー「なぁに、いいんだよ……とりあえず一日目はこれでよし、と」報告書を書き終えると大きく伸びをした……

ちせ「明日も行くのか?」

ドロシー「ああ、そう思って会場の半分はほぼ回らないでおいたんだ……まだ見ていない出し物があるとなれば、二日連続で来てもおかしくはない道理さ」

ちせ「なるほど……」

ドロシー「つまり、明日も好きなものを食って良いってことさ……もっとも、美味いからって食いすぎたりしちゃダメだぜ?」

ちせ「私とて剣士の端くれとしてじゃ、その程度は心得ておる」

ドロシー「そうかい? もしやせないようだったら私がベッドの上で汗をかかせてやろうと思ったんだがな♪」

ちせ「///」


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