278:アライちゃん蹴り[sage]
2018/11/14(水) 18:18:04.35 ID:jFczhfCs0
アライちゃん「…ぃ……ちゃ………」ゼエハアゲホゴホ
全身に渡る擦過傷と、広範囲に渡る内臓損傷によって、アライちゃんの生命力は堰を切ったダムから溢れる水のごとく秒単位で流出していた。
しかし――。
アライちゃん「……いきる、のりゃ……! …おかーしゃんが……まってる…のりゃ……!!」ゼエゼエプルプル
アライちゃんはズタズタの身体に力を入れて動こうとする。その脳裏には、さっきまでいっしょだった家族の思い出が巡っていた。
きびしいけど、あったかくて、いつもはたけからおやさいを見つけてきてくれたおかーしゃん…いつもおやさいをひとりじめしようとするおねーしゃん…まだしゃべれなくてまぬけにぼーっとしているいもーと…
アライちゃん「…かえ…る…のりゃ…! みん、なの…!」ゼエゼエプルプル
男子1「まーいーよ、もうゴールで。それよりも、俺んちでさっさと宿題終わらせてからスマブラやろうぜ!」
男子2「さんせーい」
男子1「よっと!」
出し抜けに、男子1は足元からほとんど動いていないアライちゃんに、全力の蹴りを叩き込んだ。
アライちゃん「ぶぎゅうぅっ?!」ヒューーーン
男子1「これでよし! ただいまー!」ガラガラ
男子2「お邪魔しまーす」トテトテ
男子たちは飛んでいくアライちゃんに目もくれずに男子1の家に入っていき…
アライちゃん「ぶべえええぇぇっ?!」ズザザザザザザー
アライちゃんは放物線を描きながら、住宅街の路地を抜け、車通りの多い大通りに落着・滑走し…
大型トラック「ぶおーーん」ドドグチャァッ
アライちゃん「ぴい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛――――――――っ?!!!!!!!!」ペシャンコ
通りがかりに大型トラックが、その前輪と後輪でアライちゃんの下半分を轢き潰していった。
アライちゃん「い……ちゃ…」
アライちゃんは事ここに至って、ついに観念した。(だいぶ遅いが)もうどうやっても助からないと悟ったため、自分の死を受け入れたのだ。
そして目を閉じた。どうかこの生命が尽きるまでの僅かな間、もう会えないおかーしゃんたちの思い出を…
スポーツカー「ぶいいいいいいいん」ドグチャァ
走馬灯を再生しようとしていたアライちゃんの脳は、頭部や上半身ごと、法定速度オーバーのスポーツカーに轢き潰された。
アライちゃん「」
アライちゃんは自身の厚みを失って絶命した。そして、その後も延々と通りがかる車に轢き潰された。
路面は惨憺たるありさまであったが、日が暮れてしまってドライバーたちは何も気づかなかった。
翌朝にカラスたちによって啄まれ、アライちゃんだったミンチは路面からいなくなった。
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