330: ◆sUA3cfRxvJjG[saga]
2018/07/31(火) 19:36:48.20 ID:2b7jK1AR0
俺「アライちゃんって、自分の母親のこと認識できないのか?」
友人「そんなことは無いぞ。」
俺「じゃあ、あんな風に顔が変わっちゃった場合はどうなんだ?」
俺は敗者のアライさんを指差した。
友人「まぁ、場合によるだろうな。」
俺「場合、ってのは?」
友人「俺の推測だけど、あのアライちゃんはまだ小さい気がする。」
友人「『街の公園の樹を痛めつけて巣にしていた』って言ってたから、たぶん出産のときにそこを巣にしたんじゃないかな?」
俺「で、子育て中に捕まった、と。」
友人「子育て中に捕まるなんてことは普通なんだけどな。」
友人「要は、親子の時間が長かったかどうか、なんだよな。」
俺「あのアライちゃん達は産まれてから親子の時間が短かったから、顔が変わっちゃった親のことを認識できていない、ってこと?」
俺の問いに、友人は頷いた。
友人「たぶんな。」
友人「もう1つ、考えられることがあるんだよな。」
俺「それは?」
友人「アライさんは視覚が弱い分、嗅覚が優れているんだよ。」
友人「アライさんは似たような顔をしているけど微妙に違うみたいで、匂いも違うらしいんだ。」
友人「でも、産まれたばかりだとそういった感覚がまだ備わっていないんだよ。」
俺「つーと、匂いで親のことが分かるはずだけど、まだ小さいから分からない、ってことか?」
友人「他のアライさんもいるから、匂いが混じってさらに分かりにくくなってる、ってこともあるかもな。」
俺「なるほどな。」
俺は友人の講義を聞き終えて、再びジョンを見た。
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