淫魔の国と、こどもの日
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108: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2018/05/15(火) 07:14:44.97 ID:L8XfZl3U0
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勇者(……何も気付かないのか?)

湯船から上がり、今となってはもはや彼女と変わらなくなってしまった姿の背中を洗われながら、疑念は尽きない。
泡をたっぷりまとわせた生地で、痛くならないようにと気配りながらサキュバスBは上下に背中を擦ってくれる。

サキュバスB「ふふ、どう……かゆい所、ないかな?きみ、お肌綺麗だねー……こういう所はじめて?……なんちゃって、えへへ」

勇者「え、あ、ハイ……」

湯船の中で二、三言。
上がってからもそう言葉を交わしていないのに……気付けば、こうなっていた。
湯は熱くないか、喉は乾いていないか、のぼせてはいないか――――気遣われ、
今はサキュバスBに、いつかのように身体を洗う手伝いを申し出られた。
名乗るタイミングを見失い、起こした悪戯心を引きずるように。
何も知らない、人間の子供として……彼女に。“淫魔”に身を任せて。

勇者(なん、だか……悪い事、してる……ような……)

背中越しに漂う気配は、先ほどにまして濃い。
平素の彼女がまとっていた、甘酸っぱい花の薫りが――――いつにもまして、濃く嗅げた。



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