110: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2018/05/15(火) 07:16:42.10 ID:L8XfZl3U0
サキュバスB「でも……たまにね。すっごく、寂しそうな顔も……するんだよね」
勇者「寂し、そう……?」
サキュバスB「王様はね。昔……でもないけど、人間界を救ったんだって。あんまりお話してくれないけど……」
勇者「…………」
サキュバスB「……わたしね、いつか、王様に訊いてみたい事があるんだ」
勇者「……なに?」
サキュバスB「えへへ、聞いてくれるの? 優しいね、きみ」
背を往復していた垢すりの布が、止まる。
サキュバスB「さみしく、なかったかな、って」
勇者「……?」
サキュバスB「“魔王”をやっつけて。もう人間の世界にいるのをやめよう、って思ったって。……やっぱり、さみしかったかな。
大切な人に、お別れをちゃんと言えたのかな。食べたいもの、あったのかな。憧れてたものをちゃんと味わえたのかな、って……」
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