174: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2018/05/22(火) 03:42:24.67 ID:WTvi5IbN0
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勇者「……ふぁあ……」
気付けば――――疲労感とは無縁の目覚めが訪れた。
むくりと体を起こしても、もはや見慣れたもので……小さな手も、広すぎるベッドも、太い支柱も、遠すぎる天蓋も……もう、驚きはない。
そのたびにこれは夢では無いと思い知らされるのも、もう慣れた。
過ごした日々が泡のように消えたかのごとく。
最初から、この城で“王子”として生まれたかのごとく。
子供の姿のままで、何度目かの朝を迎えた。
勇者「……スッキリしたな。……二度寝もできない」
眠気がきれいさっぱり拭われてしまった。
窓の外は明るいものの、小鳥の声はまだ聴こえない。
勇者「……ちょっと、庭にでも出るか」
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