淫魔の国と、こどもの日
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179: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2018/05/22(火) 03:46:31.23 ID:WTvi5IbN0

ひどく酒焼けを起こしてはいても聞き覚えのある――――しかし今まで聞いた事もないひきつけを起こしたような笑い声が聴こえて、
勇者も、ナイトメアも思わず体を震わせ、驚いた。

勇者「え……サキュバスC?どうして……っいや、それより何が起きたんだ!?」

ナイトメア「へい、ぼうや。乗りな」

勇者「ん?……え!?」

言うが早いか、ナイトメアは再び馬の姿へ化けると脚をたたみ、乗れ、と急かすように嘶いた。
それを見て取り、よじ登るように裸馬の背にまたがり、首に縋るように抱きつくと
夢魔の馬体はふわりと浮かび上がり、笑い声の今も聴こえる窓へ向け音もなく飛ぶ。
その声の聴こえた部屋は、逆算すれば堕女神の部屋だと勇者は思い出す。
幸いにも開いていた窓から、用心して背負った剣に手をかけながら飛びこめば――――

サキュバスC「あっははははははは!増えた!増えた、くく、はははははひひひっ!」

サキュバスA「ぐっ……くっ、くくっ……お、おやめ……なさ……っ!」

地獄絵図。
真鍮の片脚をがしゃがしゃと鳴らしながら床に転がり、部屋の主のベッドと、窓から飛び込んできた“少年”を、
交互に見やりながら身を折って爆笑するサキュバスにはまだ酒が残っている。
対して、その隣で必死に忍び笑いに抑えつけようとするサキュバス。
何が起こっているのかまるで掴めないままの勇者。
窓の外で浮かぶ、夢魔の白馬。



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