淫魔の国と、こどもの日
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49: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2018/05/10(木) 00:32:45.10 ID:Qe86yV0R0

それは、勇者も胸に抱いていた気持ちと似ていた。
堕女神が、子供の姿に変わった勇者の手へそう感じたように。
子供の手だからこそ伝わる、堕女神の手の暖かみと――――絡めてくれるしなやかな指に伝えられる、“女神”の優しさ。

勇者「……子供扱いするな、って言ってるだろ」

堕女神「は……。ですが、今の陛下は……」

勇者「大丈夫だってば。ほら、階段だってきちっと昇り切れて――――あっ!?」

若干緩めた手を引かれながら階段を上がり――――そぞろになっていた気のせいで、歩幅を忘れていたせいで、
そして何より合わないブーツのせいで爪先が空を掻いて、上がるはずだった最後の段を踏み外し、体勢を前のめりに崩してしまい。

まくりあげていた裾から覗く、むき出しの白い脛が――――。

勇者「っっあ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁっアぁぁ!」

薄い皮膚ごしの直下にある骨が体重を乗せ、階段の直角へ吸い込まれて行く。
その瞬間勇者はとっさに閉じた瞼の裏に、真昼の星が散るのを見た。



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