50: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2018/05/10(木) 00:33:37.37 ID:Qe86yV0R0
堕女神「陛下!?」
勇者「ッ――――――!」
堕女神「陛下、しっかりなさってくださ――――あっ……」
廊下の奥にまで響き渡り反響する“少年の”叫び声に、銘々働いていた仕事を中断し、集まってきてしまう。
甲冑の埃を払っていたサキュバスが、洗濯場へ向かっていた水精が、城内へ出入りしていた獣人種の商人が。
「い、今の声……何? 誰ですか!?」
「えっ……なんで、人間の……子供?」
「堕女神様、その子……」
「産んだんですか?」
「誰か人界からさらってきた? まずいですよ、これ……早く帰してあげなきゃダメな案件ですよ」
「――――いや、待って。まさか――――」
口々に勝手な事を呟き合い寄り集まってきた淫魔達へ、脛を起点に背骨を走り抜け痺れさせるような痛みを堪えて、
“人間の子供”はゆっくり、告げる。
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