淫魔の国と、こどもの日
��↓ ��1- ��覧 ��板 ��20
92: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2018/05/14(月) 00:35:46.16 ID:DlfG3gWz0

勇者「……深いんだろうなぁ、きっと」

いきなり湯船へ飛びこみたい衝動を必死で押し込めながら、冷静に勇者は分析した。
この背丈でそんな事をすれば目測が狂い、足がつかないという事も考えられる。
薄紅色に揺らぎ輝く水面は、そんな“少年”の衝動と自制を嘲笑いながら手招きするようにたゆたう。

遠回りになるが、勇者は湯船への入り方を考え――――正面から大きく回った場所にある、傾斜した入り口を目指す。
さながら海へ向かう砂浜のようになっているゆるやかな斜面、
そこで波打ち際で戯れるようにのんびりと沐浴する使用人のサキュバス達をよく見かけた。
幸いにして人影はなく、そこから一歩、また一歩と、海へ挑むようにゆっくりと足を踏み入れていく。
かすかに波打つ水面は、そのうねりを飲み込むように打ち消していった。

やがて、肩口まで浸かる具合のところを探り当てると、勇者は腰を下ろす。
それでようやく――――探り探りながらも“入浴”が叶った。



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