モバP「アイドルをオモチャにするクスリ 三船美優編」
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◆FreegeF7ndth
[saga]
2018/06/16(土) 18:34:58.90 ID:bupRRmBeo
●1-02
「美優さん、髪、アップにしてもらえます? 首にも使いますので」
首にも使う、とはなんのことでしょうか。まさか、このオイル?
「首には血管やリンパ管がありますから、これで熱を与えると全身の代謝が上がるんですよ。
まぁ、敏感なところですから、触らせたくないというのであれば……」
「……で、でも、そういうコンセプトの商品なのですよね……?」
「商品をきちんと使ったほうが、宣伝でも効果的な演技ができると思いますよ」
「う、ううっ」
私は演技に自信がありません……ちゃんと使わなければ、このお仕事はまともにできないでしょう。
そしてプロデューサーさん以外に、首を触らせてもいい男性のアテはありません。
「服が濡れたらいけませんからね、少しおとなしめにしますよ」
「……わかりました。どうぞ」
髪をいつもより上でまとめて、サイドに流して、うなじを出します。
首は体温の溜まるところなので熱っぽいのは平常通りですが、少し汗が出ているかもしれません。
男性の方は女性のうなじに色気を感じることがあるようです。
私からすれば、性的な示唆を感じる余地はないように思えますが、プロデューサーさんは……?
そんなことをぼうっと考えていると、
後ろ髪の生え際に、濡れた感触が添えられました。
「……んんぅうっ……」
熱というよりも、ゾクゾクとしたしびれが、首や顔の表情筋を伝って、変な声が出てしまいます。
「リラックスしてください。もう誰もいませんから……」
耳元でささやかれると、その言葉がふわふわと頭蓋のアーチに響きます。
首を指先で沈み込むようにされると、しびれが肩口や目や口まで染み込んできて、
そのまま生え際から後頭部にかけて撫でられます。まるで子供をあやすみたいに。
「美優さんには、俺の持って来る仕事をいつも不平ひとつ言わずにやってくださって、とても感謝してます」
「私ができることなんて、それぐらいですから……」
プロデューサーさんが私の背中側に回っていましたが、私はリラックスしきっていて目を閉じていました。
瞼の裏に、青緑の影送りがフラフラと揺らめいて拡散し、頭の中がそのまま染まりそうです。
「そんな美優さんだから頼めることというのも、ありましてね、いろいろと。
だから、美優さんには体も心もいたわってもらいたくて」
こんな息のかかりそうな近さで話したのは、いつぶりでしょうか。
プロデューサーさんも、この商品の意図を伝えるためか、かなり親しげに触ってくださいます。
いや、宣伝のためでしょうか。本当に――だとしたら?
「んっ、そ、そこは……」
「美優さんは二の腕もきれいですね。日頃のレッスンの賜物でしょうか」
そこは二の腕の付け根、肩と脇の下に近い際どい場所で、
今日一日の自分の匂いを嗅がれてる気がしたり、
ぎゅっとされた感触が胸まで伝わったりで、私は顔が熱くなってしまいます。
「プロデューサー、さん……このオイル、こういう使い方をするんですか……?」
「恋人同士がスキンシップをする名目としても使えるんですよ。
まぁ、美優さんがお嫌であれば、このあたりで止めておきますが」
プロデューサーさんに、つうっとひと撫でされてから指を離されると、
そのあとの肌が物悲しいぐらいに寂しくて、私はとても「ここまで」とは言えませんでした。
「い、いえ……続けて、ください」
いきなり感触がなくなってしまうと、冬場のお風呂上がりの湯冷めのように、
かえって寒気がして、つい長湯してしまうのと似ていました。
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