北条加蓮「アイドル『の』オモチャにするクスリ?」
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9: ◆FreegeF7ndth[saga]
2018/07/01(日) 12:24:30.94 ID:bLc77vRJo
●4-02
練習着のゴムが、アタシの足首に溝を刻んでいて、まだ埋まりきっていなかった。
「これじゃ、水着グラビアは撮れないなぁ」
「ないからいいでしょ、別に」
肌を出す仕事の前夜は、下着の線をつけないために、前夜は下着をつけない。
それを最初にあなたから教えられたときは、セクハラだって半分怒ったっけ。
ペディキュアもできていないどころか、なれないステップで角質のできている足をふわふわと撫でられる。
足の甲をつつ……とされると、つい力んで四本の伸筋を浮かせてしまう。
「やだ、くすぐったいよ……」
静脈をなぞられる。足の指があなたの指に絡もうとムチャをして伸びる。
それを軽くかわしてあなたの指の腹は、アタシの足球と土踏まずのえぐれを掃いていく。
セックスなのになんで足なんかくすぐられてるんだろう。
そう思ったけどあなたの手で悶えさせられる足は、これはこれでイヤらしいかもしれない。
「あ、はぁあっ……っ」
足の甲にぬめっとした感触が広がって、気持ち悪くて何かと思ったら、
あなたが従属の証のように舌を出しながらキスをしていた。
そうと認識した瞬間、気持ち悪さが何かにひっくり返されて、
また例の震えが背中を走り、アタシの胃は引きつって、肺は呼気を絞り出させられた。
かつて脇の下やらなんやらをくすぐられたよりずっとアタシは過剰反応した。
「だめ、そんなトコ、しちゃ……っ!」
あなたがアタシの前にひざまずくというフォームが耐え難く不安だった。
あなたをさんざんオモチャのように扱ってきたのに。
「前はさんざんくすぐってやったじゃないか」
「でも、その……や、イヤだって」
イヤといいつつ、アタシはあなたの前に足を投げ出したままだった。
足も皮膚が薄いとは言え、脇の下や脇腹やらに比べれば、くすぐったさは生易しい。
酸欠で頭がチカチカしたりしない。気管支がひゅうひゅうと軋んだりしない。
そこでできた意識の隙間に、ナニかが入り込んでる。
あなたの唾液のようにべっとりと沁みてアタシをふやけさせる。
「別に俺も足フェチってほどじゃないけど、前から触らせてくれなかったじゃないか。
足首も縛らせなかったし。そういう扱いされると、逆に気になるんだよ」
あなたを見下ろすという構図が、アタシをひどくかき乱した。
あなたはいつも、プロデューサーとしてアタシの前に立っててくれたのに、
それをアタシは一瓶かその半分で壊してしまっていた。
その行状を目前に突きつけられている。
「や……あ、ぁ、あっ……」
でもこの場の実際の主導権はあなたが握っていた。
だから本気でイヤとは言えない。あなたを煽る拒絶しかできない。
あなたはそれをたぶん見透かしてて、
アタシを見上げながら、アタシの震えを甘そうにねぶっている。
ダメ、ほんとに、そんな、卑屈な姿みせないで。
アタシの、せいだから。わかったから。
「加蓮の裸は見下ろしてばっかりだったが、見上げるってのもいい眺めだぞ」
あたしが趾(あしゆび)を縮こませる間隔は、短くなったり長くなったりした。
くるぶしより下しかいじられてないのに、ふくらはぎやスネまで絡め取られた錯覚がする。
「ホントにイヤなら蹴っ飛ばせよ」
「そんなコト、できないっ、けど、ヤメてっ」
「加蓮のワガママも懐かしいなぁ」
蹴っ飛ばそうと思えば蹴っ飛ばせる「姿勢」だった。
それはあなたに「足を向けて寝ている」ということだった。
あなたとそういう構図になることが、やっぱりアタシをどんどん狂わせる。
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