【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十六輪目】
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413: ◆QhFDI08WfRWv[saga sage]
2018/10/21(日) 11:00:47.73 ID:2A8lxSWxo

天乃「……どうしてそうなったの?」

九尾「そうなったのではなく、そうだった。が適切じゃな」

言葉を選びながら九尾は言う

そうなったのではなく元からそうだったというのは

現代の神樹様信仰に通ずるものがあるように天乃は感じたが、

九尾は少し違う。と、聞かれずに否定する

九尾「久遠家の人間が若くして死ぬ定めにあるということが問題じゃ」

天乃「血のために易く朽ちてしまう一族からしたら、世界のための些細な命なんて気にするようなことじゃないってこと?」

九尾「久遠家の人間は……力の影響を受けずに済んだ奴は別じゃが、そういう考え方をする者は多い」

かつてあった神世紀72年頃の出来事のように、

自分だけではなく母や娘の命といった、低く見るべきではないものが

抗うすべも残されていないほどちっぽけなものに感じて、

それと比べれば、世界を存続させるための犠牲などさぞかし尊いものだと考える

天乃「なら、記憶を失う前の私は? 失う前はそうやって銀の死もただ尊いと思えるような――」

九尾「そんな人間ならば、あの二人はついてくることはなかろうな」

くつくつと笑いながら否定し、九尾は目を見開く

力強くも優しい印象を覚える瞳だが、内面は分かったものではない

九尾「主様の考えは奴の考え。いや、久遠家が代々継いできた考え方と相反するものなのは想像に易いじゃろう」

銀を失う前の天乃は自他ともに大切にするほうだったが、

銀を失ったあとはもう自己犠牲精神の塊で、人のためならば自分の命も軽んじられるような生き方だった

どちらかといえば、後者は近しいものではあるが、やはり久遠家が代々受け継いできた生き方ではない


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