ヒッパー「あんたがアズールレーンの指揮官ね?」 指揮官「っ……いかにも」
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30:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/03(金) 20:21:34.16 ID:jplgx4ps0
ヒッパー「どんな子なの?その子。教えて」

指揮官「そうだな……フランクだがどこかミステリアスで、妖艶な雰囲気を纏っていたよ。……けど、ある時それが仮面だと気が付いた」

指揮官「本当の自分を見せない子だった。最初のころはあまり笑わなかったしな。心を閉ざしていたんだ」

指揮官「たまに見せてくれるようになった笑顔も作り笑いだと気が付いてしまった。何かとても大きな闇を抱えているようだった」

ヒッパー「……」

指揮官「そんなあの子を支えてあげたいと……本物の笑顔を見たいと思ったんだ。すると、だんだんと心を開いてくれた」

指揮官「見せてくれるようになった素顔の部分が嬉しくてな。本物の笑顔を見た時、気が付いたんだ。ああ、この子が好きなんだって」

ヒッパー「っ……」ダキッ ギュッ

指揮官(ヒッパーが辛そうに顔を歪めた。そして抱きついてくる。強く強く抱きしめられた。まるで捕まえるように)

ヒッパー「……今、あんたの隣にいるのは私よ。その子じゃない。私を見てよ。気が付いてないなら、気が付いてよ」

指揮官「っ!!」

指揮官(やるせない想いが込められた言葉だった。悲しみと怒りと焦燥とが混じり合った複雑な声音だった)

ヒッパー「あんたが全部私のモノにならないなら、私……っ!!……ごめん、なんでもないわ。忘れて」バッ

指揮官(はじかれた様に飛び退るヒッパー。俯き気味に顔を背けてしまった。太陽はもう沈んでしまっている)

指揮官(茜色の空が夜へと移りかわっていく最中だ。星が瞬き、満月が白く白く輝き始めている。ヒッパーの頬を一筋の光が垂れた)

指揮官「っ」ダキッ ギュッ

ヒッパー「!!」

指揮官(そうせずにはいられなかった。言葉にできない感情が俺の体を突き動かしていた。腕の中でヒッパーが硬直する)

ヒッパー「っ……!!」ダキッ ギュゥ

指揮官(そして腕を俺の体に回してきた。強く抱きしめ返される。ああ、もう自覚せざるを得ない)

指揮官(命を救われて、仮想世界で共に戦い、暮らして、ヒッパーのことを知って、偽物でも本物の好意を向けられて、俺はヒッパーのことが好きになっていたのだ)

指揮官(だが、それはオイゲンへの想いと背反する想いだ……しかしもう無視できない。目の前で涙を流すヒッパーを見て……)

指揮官(いけないと分かっていながらもこうして抱きしめずにはいられない。それほどにこの想いは大きくなっていた)

指揮官「ヒッパー……」

ヒッパー「指揮官……」

指揮官「……俺は」

ヒッパー「分かってる、言わないで」

指揮官「っ……」

ヒッパー「……負けないから」



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