ヒッパー「あんたがアズールレーンの指揮官ね?」 指揮官「っ……いかにも」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2018/08/03(金) 08:23:28.62 ID:jplgx4ps0
「もっとも、とても貴重なもので世に二つとないものだけどね。だから安心していいわ、人類」
「そもそも心をむき出しにしなくてはならない時点で使い勝手が悪すぎるし、こうした実験の時以外では使いようがないもの」
指揮官「……っ!!」
指揮官(不敵な笑みを浮かべたセイレーンはそんな俺の不安を見透かしたようにそう告げる。無条件に信用するのは危険だ)
指揮官(しかし、今までセイレーンによって誰かが操られたということは聞いたことがなかった)
指揮官(そんなことが簡単にできるのなら出し惜しみする理由などない。とりあえずのところはセイレーンの言うことは信用できるだろう)
オイゲン「わ、私は……なら……私の心は……?っ……なんでこんなことをする!?」キッ
指揮官(体を震わせ、何事か呟きながら頭を抱えていたオイゲンが苦しそうにセイレーンへ問いかける)
指揮官(その様子は見ているだけでひどく痛々しく哀れだった。いつもの蠱惑的で余裕のあるオイゲンからは考えられないほどに)
「人と同じ精神構造をしているお前たちは人への理解を高めてくれる。そう、さっきのアレのように」
「お前はその男に愛を囁いた。それはお前の本心。けれども、さっきのお前の罵倒もまた紛れもないお前の本心」
オイゲン「違う!!私は」キッ
「違う?本当に?わかっているはず、プリンツ・オイゲン。お前自身のことだ。あの言葉が嘘偽りでないことはお前が一番理解している」
オイゲン「っ……ち、違う……私は……」ビクッ
「その男が女々しいと思っている。くよくよとしているのが気持ち悪いと思っている。愛を囁く相手へ同時に不満を抱えているし、軽蔑もしている」
オイゲン「ち、違う!!だってそれは指揮官が優しいから!!だからそうやって言い訳して自分の心が弱いことに言い訳しているのが無様」ジロリ
指揮官「っ」
指揮官(再び洗脳を受けたのだろうか。必死でセイレーンの言うことを否定していたオイゲンはいきなり俺を睨みつけると辛辣に侮辱してくる)
オイゲン「戦地に私たちを送ることにそうして自分で免罪符を作っているのでしょう?自分は仕方なくやっていると」
オイゲン「だから悪くないと。お前がそう苦悶しているのはすべて自分を納得させて赦すため。自己防衛のため」
指揮官「……」
指揮官(……耳が痛かった。核心を突かれている。そう感じてしまった。オイゲンの言うことは……その通りだ……俺は……)
オイゲン「だからっいやぁああああああ!!やめろ!!やめろ!!やめろ!!私に入ってくるな!!私を侵すな!!」ブンブンブン ガタガタガタ
指揮官(再び洗脳が解かれたのか、いきなり頭を振って悲鳴を上げるとセイレーンを威嚇するように怒鳴るオイゲン。だが、オイゲンは俯き、その肩はひどく震えていた)
「侵してなんていないわ。それはプリンツ・オイゲンの中にもともとあったもの。背反する二つの想い」
「矛盾する二つの想いが同時に存在することのなんて興味深いことかしら!!好奇心が抑えられない!!」
オイゲン「うるさい黙れ!!殺してやるセイレーン!!よくも私を……!!私と指揮官の仲を……!!絶対に赦さない!!」ギロリ
指揮官(顔をあげて改めてセイレーンを睨みつけるオイゲン。壮絶な表情だった。ひどく恐ろしく、そして痛ましい)
指揮官「っ……プリンツ・オイゲン……」
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