ヒッパー「あんたがアズールレーンの指揮官ね?」 指揮官「っ……いかにも」
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91:名無しNIPPER[saga]
2018/08/08(水) 03:24:54.36 ID:eEOlRWRX0
指揮官「……」

指揮官(そして震える声で俺を糾弾する。オイゲンの魂の叫びだった。泣きそうだ。オイゲンを抱きしめて慰めたい)

指揮官(決して嫌いなわけじゃないのだ!!だが、俺はヒッパーを選んだ……狂いそうだった。俺は、オイゲンにもう何もしてあげられない)

オイゲン「こんな……ひどい……憎い……全てが……!!世界よ滅びろ!!こんな世界、ない方がマシだわ……」

指揮官「オイゲン……」

ヒッパー「!!」

オイゲン「黙れ!!消えろ!!目障りなのよ!!これがあんたの答えでしょう!?私を……捨てるんでしょう!?」

指揮官「っ」

指揮官(耐えられなかった。思わずかけてしまった声。しかしオイゲンの反応は強い拒絶だった)

オイゲン「あんたたち二人はもう戦えない!!すべてを捨てて永遠に二人で逃げ続ける人生を送ればいい!!ほら!!早く行きなさいよ!!行け!!」

指揮官「っ……俺は……」

ヒッパー「指揮官!!行くわよ!!」グイッ

指揮官「ひ、ヒッパー……しかし……」

指揮官(オイゲンの絶叫が響く。そしてヒッパーが俺の袖を引っ張ってきた。だが俺は……躊躇ってしまう)

ヒッパー「ほら、早く!!来て!!指揮官!!」グイッ グイッ ジッ

指揮官(動こうとしない俺に、ヒッパーは縋るような視線で訴えかけてくる。決断の時だった)

指揮官「っ……分かった」

指揮官(俺はヒッパーともに駆けだす。オイゲンに背を向けて。さようなら、オイゲン……大切な人……さようなら……)

〜

指揮官(白い世界をヒッパーと共に走っていたら、いつの間にか知っている場所へたどり着いていた)

指揮官(元の世界へ戻れたのだ。情報収集の結果、俺とヒッパーはセイレーンの攻撃で行方不明ということになっているようだった)

指揮官(俺たちは二人で逃げることにした。変装し、遠い果ての地まで移動する。不安だらけだ。だが、ヒッパーと一緒なら耐えられる)

ヒッパー「……指揮官。起きてる?」

指揮官「ああ。どうした?」

指揮官(隣で寝ているヒッパーが俺を呼んだ。その日、ヒッパーと逃げてから初めて宿に泊まっていた)

指揮官(だいぶ遠くまで来たため可能と判断したのだ。勿論、正体がばれないよう変装してだが)

指揮官(戻って以来、野宿や移動中の列車や車、馬車の上で交代で眠るという逃亡生活を続けていた)

指揮官(安い宿で、部屋もそれなりだ。だがこうしてベッドの上で寝られるのはありがたい。本当に久しぶりだった)

ヒッパー「指揮官に謝りたいことがあって……」

指揮官「謝りたいこと……?」

指揮官(ヒッパーの声には元気がなく、恐れや不安を孕んでいた。少しの沈黙、そしてゆっくりと続きを話し始める)



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