4: ◆vNoifR2vNc[sage]
2018/08/05(日) 17:57:59.35 ID:++ozN2Tl0
ひとしきり智絵里と水の掛け合いっこをしたあと、少し休むために大きな岩の陰になった、ビーチの砂の上に並んで腰を下ろした。……ここでなら、智絵里も話をしやすいだろう。
「ふう……すっかり遊んじゃいましたね」
智絵里は暑くなったのか、びしょぬれになっていつの間にか前のチャックが全開になっていた、パーカーを脱ぎながらそう言った。
とたんに、智絵里の白い肌があらわになり、ピンク色の水着とのコントラストに、不覚にも心臓が高鳴ってしまう。
……とはいえ。大きなフリルとリボンが智絵里の可愛さを引き立てて……俺の見立ては間違っていなかったようだ。
「それで、話ってなんだったんだ?……今更かもしれないが」
平静を装いながら問いかけると、智絵里は改まった表情に変わって切り出した。
「あの、昼間の、ことで……どうしても、お礼が言いたくて。本当にありがとうございました」
気にしなくていいのに、と言いかけて俺は止めた。智絵里の真意はこの先なのだろう。
「やっぱり水着は慣れなくって……恥ずかしくって……でも。Pさんはいつも私のことを信じて待っててくれて……だから、私はがんばれるんです。私……明日は、自然な私をみんなに見てもらいますね。子供っぽいかもしれないけど……楽しんでいる姿を」
決然と語る智絵里の顔は、とてもやる気に満ちていて……でも、ひとつだけ間違いは直さないといけない。
「ああ、期待しているよ。でも……智絵里が子供っぽいなんてことはないぞ?イタリアの人も智絵里の水着を見て天使だって言っていたからな」
「ぷ、Pさん、それは〜…」
俺の言葉に、智絵里は困ったように笑う。
昼間歩いているときに智絵里の時だけ周りが静かだったのを智絵里は気にしていた。が、見ている人はみな、智絵里の姿が天使のようだったので祈りをささげているだけだった、というオチのついた話だ。
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