【モバマス・R-18】P「茄子さんを孕ませたい」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/06(月) 02:51:51.98 ID:kFmioDGUO

「プロデューサー、一回のセックスで受精する確率ってご存知ですか?」

 食事中に?

「三億分の一?」と答えると茄子さんは目を丸くした。
「あてずっぽうですか?」
「一度の射精で放出される精子の数がだいたい三億匹なんだって」

 何でそんなこと知っているんだという視線を向けられた。文句は過激派ロックシンガーにおっしゃっていただきたい。

「でもそれは精子一匹――単位は『匹』でいいのかな――あたりの受精できる確率ですから、質問の答えとは少し違う気がしますね〜」
「茄子さんは知ってるの、答え?」

 そう訊くと、茄子さんは首を振った。横に。

「知らないんだ」
「知ってる方がおかしいですよ。でも私に限って言えば二分の一だと思うんですよ」
「それはまたどうして?」
「私はラッキーですから。受精するなら確実にするし、受精しないなら確実にしないと思うんです。だからフィフティー・フィフティー」
「なるほどね。でもそれなら100%の確率で受精しちゃうんじゃないの?」
「それがそうとも言えないんですよ。ほら、私のラッキーも万能じゃないって話、以前にしたじゃないですか」

 そういえば聞いたことがある。ランニングしていると横断歩道で毎回信号が青なので休めないとか何とか。つまり茄子さんのラッキーは本人の希望とはまた違う基準で発生しているのだ。

「ラッキーの基準を決めているのを『神様』だとすると、神様が『幸福』だと思う方を勝手に選んじゃうんですよ。ましてや私はアイドルをやらせてもらっていますから、このままアイドルを続けるか否かというところでもラッキーの選定が行われちゃうんですね」

 茄子さんが箸を置いた。いつの間にか皿と茶碗は空っぽになっていた。

「プロデューサー」

 急に神妙な空気を出して彼女が言う。

「賭けはお好きですか?」

 好きか嫌いかで言うと……どちらでもない。
 ただひとつだけ言えるのは、

「神様相手の賭けって分が悪すぎる気がする」

 すると茄子さんはくすりと笑んだ。悪戯っぽく。下界の男を翻弄する女神様のように。

「男の子は分の悪い賭けってお好きなんでしょう?」

 もう男の子といった歳ではないけれど――それは確かに、そうだ。



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