12: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2018/08/20(月) 23:30:13.12 ID:KSXDVagw0
◆◇◆
野菜炒め、味噌汁、白米。Pさんに拾われた夜と、同じメニューだった。
味噌味がベースの野菜炒めは、ご飯によく合う。野菜炒めを口に入れて、数度咀嚼すると、しょっぱさのせいでお米の味が恋しくなる。箸が勝手にお椀に向いて、白米をすくい上げる。お米の持つ甘さが、口の中に広がる。
味噌汁は白味噌ベースで、具も玉葱、豆腐、わかめ、油揚げとシンプルなもの。豆腐を徒労と箸を入れると、わかめも一緒に掴んでしまう。構わず口に入れる。豆腐がちょっと熱くて、火傷しちゃいそう
「ん」
Pさんが、あたしの前にコップを置いて、麦茶を注いだ。ちょうど口の中が熱く、塩気が強くなっていたので、それを手に取り、流し込む。
「周子はほんと美味そうに食うよな」
そんなことを言いながら、Pさんは自分用のコップに麦茶を注いでいた。
だって、しょうがないじゃん。Pさんの手料理美味しいし。
Pさんは頬杖ついてあたしを見つめる。ただ食事するあたしを見つめて何が面白いんだろうか。
あのときと同じメニュー、同じ味のものを、私はどんどん食べていく。雨の音は、キャベツ音がかき消した。
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