肇「フォークソングライン(ピーターパンと敗残兵)」
1- 20
39:名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:28:55.75 ID:kQL/W8rg0
「知らねー」
「幼馴染のよしみで聞けねーの」
「どーなんだか」
 確かに気になる。テレビやネット・雑誌で肇の活躍は追えるが、生のアイドル藤原肇の姿を見たことない。
 生のアイドル藤原肇を見てみたい。
以下略 AAS



40:名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:29:52.63 ID:kQL/W8rg0
今年の夏の前半はやけに暑かった。
 日中、外に少し立っているだけで汗が止まらない。まるでサウナの中に居るんじゃないかってくらい。
 日差しも強く、肌に当たると痛く感じる。帽子を被ってなきゃ頭が熱くてしょうがない。
 外で遊ぶ子供の声が聞こえない。それどころか、セミの鳴き声すらあまり聞かない。
 見上げた空は、青い絵の具をチューブから出してそのまま塗りたくった様に、重たい濃い青い空だった。
以下略 AAS



41:名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:31:45.18 ID:kQL/W8rg0
 ただ陶芸のコンクールで、若手の賞に引っかかった。陶芸雑誌の片隅に載った。
 その雑誌は肇がインタビューされた雑誌。
 けど、じーちゃんからは「まだまだ、だな」と言われた。まぁ、その通りだけど。
 こればかりは日進月歩、亀のような足取りでも前に進んでいくしかない。
 そんな感じでいつの間にか8月になってしまった。
以下略 AAS



42:名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:32:56.76 ID:kQL/W8rg0
ライブ当日。
 俺は物販の列に友達と並んでいた。他の二人は物販に興味ないらしく開演ギリギリに来る。
 前半の暑さとはうって変わって、だいぶすごしやすいからっとした陽気。セミも気持ちよさそうに鳴いている。
 空の青もどかこかしら軽く感じる。
「なー。オマエ何買うの」
以下略 AAS



43:名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:33:41.89 ID:kQL/W8rg0
「だからホントだって。肇のじーちゃんにお願いされたんだって」
「無理に嘘つかなくていいんだ。オマエが欲しいんだろ」
「だからちげーって」
「ウソつけ。なんで肇の家族であるじーさんが、なんでオマエに物販を頼むんだよ。
 普通貰えたり、買えたり出来るだろ」
以下略 AAS



44:名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:34:27.25 ID:kQL/W8rg0
 物販を買い終え会場に入った。
 会場の中は既にすごい熱気。今か今かと待ちわびている。
 俺たちはチケットを見ながら座席を探した。
「あった」
 座席に着き荷物を置き、前を見た。ステージが近い。
以下略 AAS



45:名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:34:56.63 ID:kQL/W8rg0
「すごかったな」
 ライブはあっという間に終わってしまった。
 いつの間にか俺たちは帰宅の途に着いていた。
 始めてみたライブは俺の想像を遥かに超え、なんて表現したら良いのかわからない。
 自分の言葉が足りないのが悔しい。
以下略 AAS



46:名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:35:45.80 ID:kQL/W8rg0
 懐かしいある日の肇との夢を見た。
 その時、肇はまだアイドルにはなっていなかった。
 ただのどこにでもいる高校生。
 そのただのどこにでもいる高校生の肇は悩んでいた。
 肇は小さい器を手に持っていた。素人には立派な器に見えるだろう。
以下略 AAS



47:名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:36:41.52 ID:kQL/W8rg0
「ほら、子供の頃、肇、アイドルに憧れてただろ。アイドルは華やかな世界じゃん。
 それに色んな事を経験できるし、それに、俺たちはまだ高校生だ。
 ずっと陶芸の道を進んでも良いかもしれないけど、寄り道しながらゆっくりと肇の道を進めば良いじゃんか。
 もしかしたらアイドルの経験が陶芸に生きる可能性も」
 俺はまくしたてるように言った。
以下略 AAS



48:名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:37:13.13 ID:kQL/W8rg0
 部屋に電子音が鳴り響く。もう朝か。アラームを止め、起きた。
 あまりいい目覚めとは言えない。しこりが残っている。
 とりあえず、シャワーを浴びてみた。
 さっぱりとしたが、しこりは残り続ける。
 とりあえず午前中は、溜まっている宿題を片付けた。
以下略 AAS



110Res/109.68 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice