肇「フォークソングライン(ピーターパンと敗残兵)」
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47:名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:36:41.52 ID:kQL/W8rg0
「ほら、子供の頃、肇、アイドルに憧れてただろ。アイドルは華やかな世界じゃん。
 それに色んな事を経験できるし、それに、俺たちはまだ高校生だ。
 ずっと陶芸の道を進んでも良いかもしれないけど、寄り道しながらゆっくりと肇の道を進めば良いじゃんか。
 もしかしたらアイドルの経験が陶芸に生きる可能性も」
 俺はまくしたてるように言った。
 肇はコクリと頷いたが「地味な私にアイドルなんて」と言った。
「そうか」
「そうだよ。それに私なんかにファンが」
「安心しろ。もう肇のファンはいる」
 俺は肇の言葉に被せるように大声で言った。
 肇は驚いたのか、きょとんと俺を見てきた。
「肇のファンはもう既にココに一人いる」
 そう言って俺自身を指さした。
 恥ずかしい。けど、本当のことだ。
「そっか」
 そう言って肇は笑った。
 その翌日。
 肇の口からアイドルのオーディションを受けると聞いた。
 肇の家でどんな会話がされたかわからない。
 けど、肇の新しい挑戦を応援するみたいだ。
 それからは早かった。その週末に肇はオーディションを受け、見事に受かった。
 そして次の週末には俺の前から居なくなった。


 ただ後悔だけが残った。


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