肇「フォークソングライン(ピーターパンと敗残兵)」
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57:名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:46:25.82 ID:kQL/W8rg0
「そうそう。見たよ」
 何かを思い出しらしく、肇は嬉しそうに言った。
 喜んでるから良いものなんだろうが、肇が何を見たのかがわからない。見当もつかない。
 俺は「何を」と聞いた。
「陶芸コンクール。入選おめでとう」
 肇は拍手しながら祝ってくれた。
「なんだ、そのことか」
 身構えていた俺は肩透かしを食らった気分。
「そのことかって。私、見本誌貰って驚いたんだよ。しかも、歴代最年少入選者って書かれてて」
「けどな、最年少入賞者って言われても、所詮若手部門。全体で入選すらしてない。別に凄くもないよ」
「キミは凄く思わなかったのかもしれない。けど、私からみればとても凄いこと。
 もし今の私が作ってもキミの作品に及ばない」
「そうか。肇もアイドルとして色んな経験してきただろ」
「うん。そうだけど、まだ私の物に出来てない」
 とても冷淡な口調だった。けど、どこか前を向いている。今まで見たことのない肇だ。
 アイドルとして、色んな刺激を受けてるのだろう。そう感じ取れた。
「そっか。俺も、肇に負けないようにがんばんなくちゃな」
「うん。私も頑張るからキミも頑張ってね」
「あぁ」
「あとそれと、もしキミが大きな賞獲ったら、私にインタビューさせてね」
「わかったよ」
 互いの目を真っ直ぐ見ながら誓いあった。
 その時、ピンポーン。と呼び鈴がなった。
「誰だろう」
 はーい。と肇は立ち上がり玄関に向かった。
 肇がいなくなり俺は息を吐いた。


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