11: ◆yufVJNsZ3s
2018/10/19(金) 01:20:11.82 ID:0J++fsfw0
「そうだな、お前になら見られても平気か」
「はぁ? 急にどうしました?」
全く、くだらない冗談もほどほどにしなさい。
と、私はそう言おうとして、実際言いかけて、けれど「くだら」で急停止した。言葉だけではない。動作が。もしかしたら鼓動さえ止まっていたかもしれない。
反面、思考は回る。肉体と精神はリソースを奪い合っている最中だった。そして趨勢は圧倒的な局面だった。
体温が上がる。
頬が熱い。
言ったのは私だ。
私が言ったようなものだ。
「他のコ」だなんて、まるでそんな、正妻気取りじゃあないの!
「……今更か。くくっ、さんざっぱらだらしない姿も見せてきたしなぁ。ケツも拭いてもらった」
こちらのことを提督が気にも留めていなかったのは不幸中の幸いだったかもしれない。彼は目の上に手をやって、背もたれではなく座面に背中を預けていた。最早座った姿勢とは言えなくなっている。
私は息を吸った。吐いた。細く、長く。気づかれないように。
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