12: ◆yufVJNsZ3s
2018/10/19(金) 01:20:37.90 ID:0J++fsfw0
「まだ言う気? ちょっとセンチメンタルが過ぎるわね」
「あぁ、すまんなぁ。確かにそうかもしれん。感傷に浸りすぎる……よくないな、これは」
どうやらだいぶやられてしまっているようだ。張り詰めた緊張の糸が、ここにきてぷつり、はじけ飛んでしまっている。
とはいえ、それはいい傾向なのかもしれない。自分一人で抱え込まれるよりも、ずっといい。
……自らの思考の裏を読まないように、読まないようにと注意するそのさまは、あたかも地雷原を往く行いにも似ている気がした。決定的に異なるのは、敷設したのが誰かということ。
剣呑な話ではない。ただ、私が恥ずかしいだけ。
そしてそれが目下のところの難題なのだ。
「甘えっぱなしだ」
「違うわ」
即応だった。見事すぎて、思わず私は、自らの口へ手をやってしまう。そんな声が出るとは生まれてこのかた知らなかった。あまつさえ、反射でなどとは。
甘えているのは、私もなのよ。
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