6: ◆yufVJNsZ3s
2018/10/19(金) 01:16:26.03 ID:0J++fsfw0
「手伝おっか?」
「……その時が、来たら。まずは自分でやるわ」
「ん。がんば」
私は今、どんな顔をしているだろうか?
北上さんの部屋を殆ど飛び出すように出て、廊下を往く。大股で、足早になるのを抑えつけようとしても、感情はピストン式に心臓を動かす。まるで本当にこの体がそっくりそのまま艦船になってしまったかのよう。
まさかこの身におわす船の神様も、ご照覧くださっているというのかしら?
廊下の先には霞と提督がいた。指をさして、何事かを怒鳴りつけている。頭一つ分以上背丈の低い彼女に対しても、提督はやんわりと困ったように微笑んで、「悪い悪い」と頭を下げる。
それを見ると心が痛んだ。
「あ、大井秘書艦! 聞いてください、この男ったら!」
「か」
一言目で思ったよりも強く言葉が出たので、私は思わず息を呑んで、自分を落ち着かせるためにもゆっくり「すみ」と続けた。
「あまり、怒鳴るものではないわ」
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