【艦これ】提督「この絶望的な海へと」【あんこ】
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165:名無しNIPPER[saga]
2018/11/13(火) 22:45:23.61 ID:paZVN9V20
提督「それからば問う。今ここで俺が生命惜しさにお前を受け入れると言えば、お前はここで自死と殺害を諦めるのか」
雲龍「…………」
未だ胸板に抱き着き上目遣いを続ける雲龍が視線を逸らした。
たじろいだその弱さがお前の命取りだったと、いつか後悔するがいい。
結局はお前も、化け物以前にただの女に過ぎないのだ。
まともな“ 人間 ”に使えるジョーカーの一つは、愛という瑣末事に他ならない。
提督「悪い、少し意地悪し過ぎたか? 」
雲龍「え? 」
提督「俺は確かにお前の言う通りクズだが……それでも好きでもない女と遊びに出掛ける程飢えてはいないよ」
真っ赤な嘘だ。ここまできていると既に赤軍よりも赤い。
風俗に行くかどうか悩んでいた人間の精神が禁欲に耐えられる筈が無い。
提督「それはまだ持っていろ。この後、やっぱり耐えられなくなれば、使ってくれて構わない」
雲龍「…………」
雲龍が取り出した小瓶を懐に、仕舞う。
所詮その程度、幾ら化け物と誹りを受け常人には考えられない凄惨な戦場に立とうとも、女は女である。
愛した男を殺すことなど、それも自らの身体を蝕みつつも消し去ることなどできはしない。
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