4: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/11/16(金) 03:08:21.50 ID:p3JDxvnj0
「おまたせしました」
凛が男の後ろ姿に声を投げると、男はゆっくり振り返る。
ややあって、男は「大丈夫です。今来たところなので」と言った。
不意な小ボケを食らい、吹き出してしまった凛は仕返しとばかりに「覗いてないですよね」と眉を上げる。
「まさか。……あ、いえ、渋谷さんに魅力がないとか、そういう意味ではなくね?」
などと、慌てふためきながらあれこれと弁明を重ねる男がおかしく、凛は遂に声を出して笑う。
「大丈夫です。冗談なので」
「えっ。あ、俺からかわれたの?」
きょとん、として言う男に対して、凛は、なんのことですか、と返す。
「えー、っと。まぁいいや。そんなことより、これを」
言って、男は自身のスーツの内ポケットをまさぐり、何やら長方形の紙を取り出した。
それはなにか、と凛が聞くよりも早く、男が「今日のステージ、すごく良かったと会長さんが。そしてこれを渋谷さんに渡して欲しい、って」と説明を加える。
凛はその紙を受け取って、開く。
どうやら、この祭りで使用できる金券らしかった。
「遊んできていいですよ。俺は今回呼んでくれた会長さんたちにご挨拶してくるから」
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