渋谷凛「きっと、こういう日々が積み重なって」
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5: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/11/16(金) 03:10:06.97 ID:p3JDxvnj0



 というものが、現在までの経緯であった。

 依然、渋谷凛は悩んでいた。

 手の中にある、残り二千円と少しの金券を見やり、さてどうしたものかと途方に暮れていた。

 お祭りの出店の価格というのは、総じて高いものだが、それにしたって三千円を一人で使うというのは中々に難易度が高かった。

 担当のプロデューサーに「行ってらっしゃい」と放り出されてから、あてもなく歩いて、目に留まったりんご飴を購入して以降、他に何も購入していない。

 これではせっかくの金券を無駄にしてしまうと思ったが、ベンチに腰かけて、喧騒を眺めながら独りで寂しくりんご飴に口をつける十数分で、すっかり気が萎えてしまった。

 困ったことになった。友人でもいれば、楽しく過ごせるのであろうが、独りでの祭りとはこうも、楽しみにくいものか。

 凛は現在の謎めいた状況を客観視して、苦笑する。

 目の前を通りがかる者の中には、先ほどの凛のステージを観覧した者もちらほらとおり、しばしば声をかけられた。

 凛はどうにもそれがくすぐったく、喧騒を離れ、木陰で独りぼんやり途方に暮れることに努めた。

 頃合いを見て、自身の担当プロデューサーに連絡をして、帰ろう。

 そんな腹積もりで、凛はぼうっとしていた。



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