【メルルのアトリエ】トトリ「待ってよお、ミミちゃん」
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6:名無しNIPPER[saga]
2018/11/25(日) 02:01:46.22 ID:HgKOPu5U0
 雪の勢いがいくらか減じた朝、厚い防寒着を着てテントを仕舞い、再び出発することにする。高度を増すにつれ足取りは重く感じ、数歩ごとに大きく呼吸をする。数日前まで、アイゼンが氷を掻く感触を無邪気に楽しんでいたのが嘘のようだ。もはやモンスターすら現れることもなくなって、つくつぐ命の生きていられる環境ではないことを山が伝えてくる。


 それでも二人には不安は無い。お互いの体をロープで繋いで、ミミを前衛、トトリを後衛として歩いてゆく。こんなにも険しい環境においても、互いの存在を感じることができた。トトリは雪越しに覗くミミの背になら、自分の命を預けられた。その信頼を知っていてこそ、ミミの歩調は慎重で間違いが無かった。ナイフのような稜線を二人は歩いてゆく。頂上はもう少しのはずだった。


 ミミの歩みが止まった。トトリがのろのろと追いつくと、ミミは巨大な岩壁の前で立ち往生していた。


「登るわ」

「わかった」


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