【メルルのアトリエ】トトリ「待ってよお、ミミちゃん」
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7:名無しNIPPER[saga]
2018/11/25(日) 02:02:13.64 ID:HgKOPu5U0
 岩壁の両側は切り立っており、迂回しようが無い。この垂直に立った壁は通らざるを得ない道だった。岩壁はそれ以上の高さの氷の壁を傍に伴っており、どうもその二つの隙間を潜らなければならないようだ。


 岩壁の足元に打ったハーケンに命綱を通し、二本のピッケルを持ってミミはずんずんと登っていく。トトリは蹴り落とされる氷の粒を受けながら、ミミを心配げに見上げている。トトリの心配とは裏腹に、この岩壁自体は取りつきやすく、ときには背の氷壁を支点にすることもできたため、高さを除けばそう難しい壁ではなかった。問題なく登り切れるはずだった。


 8割ほどの高さに届いたころだろうか、強い突風が吹いてきた。足元にいるトトリさえも踏ん張らなければそのまま飛ばされそうな強さの突風だった。ミミは壁に張り付いて堪える。往生際が悪いわね、と心の中で山に毒づきながら、手足に力を込めた。


 ぴきっ、ばき。


 不吉な音はミミの手元から鳴っていた。左右のピッケルからヒビが走り、一帯の岩壁を侵す。ついさっきまで強くミミを支えていた岩壁は剥がれ、あまりにも唐突に、あっけなく崩れていった。


「ミミちゃ」




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