とある妄想科学の猟奇殺人(ニュージェネレーション)
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41:名無しNIPPER[saga]
2018/12/02(日) 01:37:27.63 ID:OK4VtL/40
「そりゃあんな事件が起きれば多少は興味くらい持つだろ」

「まあそうだけど」

「お前のルームメイトの白井って風紀委員だよな。何か進展とかは」

そう言うと美琴は小さく肩をすくめ、首を横に振る。
捜査の方も手詰まりってことか。

「そもそも、今回の事件から風紀委員は手を引くように指示が出てるのよ。
事件が事件だから、学生の風紀委員に担当させるのは非効率ってのもあるし、何より危険すぎる。
ショックの強い内容に精神を病む人も出るかもしれないしね。だから、今は何か手伝いの要請があった時だけ動くって感じかな」

黒子はちゃんと捜査させろって騒いでるけどね、と美琴は苦笑する。
その様子も簡単に想像がつくな。

「今は警備員から更に選抜されたチームが捜査班に加わってるって聞いたけど」

「みたいね。そもそも警備員ってボランティアじゃない。こういう事件に対してはちゃんと専門の捜査チームってのがこの街にはいる。
ほとんどは警備員でこと足りるから滅多に表には出てこないけどね。
まあ、そんなわけだから、風紀委員の出る幕はほとんどないってこと」

だから美琴にも情報は回ってきていないと。
結局これで進展はなしか。

(――――あれ)

進展。俺は確かに多少なりとも事件に関心くらいあるけど、それだけじゃないのか?
まさか事件を調査したいなんて思っているんだろうか。そんな願望はないはずなのに。

「……とにかく、そういうことなのよ。アンタも変に首突っ込むんじゃないわよ?
面白がったり妙な好奇心で手を出していい事件じゃないでしょ、こんなの」

「なんで俺に言うんだいガール」

「今までの自分の行動を思い出してみなさいコラ。別に面白がってるとは思わないけど……。
アンタのことだから困ってる女の子でもいれば簡単に首突っ込むんでしょ。女の子でもいれば!!」

「何故にそこを強調するのですか!?
というか首を突っ込むなって、その言葉リボンでもつけてそのままお返ししてやりますよ!!」


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