加賀「……何をしているの、あなた達」 「「っ!?」」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2022/02/11(金) 17:27:07.99 ID:d5F5zI550
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中間棲姫(ハワイへの進出。そしてそこを拠点としての実施されるサンフランシスコとサンディエゴの海軍基地への強襲は、アメリカ西海岸における戦いの決定打となるはずだった。あそこの『船渠』を破壊する)
中間棲姫(艦娘たちの恐るべき継戦能力の源である船渠は特定の場所にしか建設できない。北米大陸の西海岸にあるその二ヵ所だけ。それを失えば太平洋艦隊は継戦能力を失う)
中間棲姫(太平洋艦隊の艦娘たちも甚大な被害を受けるだろう。けど彼女たちが鉄道で東海岸へと撤退することを阻止するのは不可能。でも東海岸の船渠で入渠してアメリカがその被害を立て直すのには時間がかかる)
中間棲姫(アメリカ人たちが態勢を立て直す前に今度は東海岸で大西洋艦隊に決戦を挑む。私たちのほうが戦闘力自体は高い。少なくとも緒戦は我々が優勢となることは今までの経験から間違いない)
中間棲姫(大西洋艦隊を撃破してノーフォークやブルックリン、そしてカナダのハリフォックスの海軍基地を撃破すれば、敵は北米大陸における船渠をすべて失うこととなる)
中間棲姫(そうなればアメリカは降伏するしかなくなる。新大陸の全てが我々のものになる。陸における私たちの私たちによる私たちのための『国家』ができる)
中間棲姫(陸の世界へ堂々と足を踏み入れることができるはずだった。そう、我々の目的はアメリカ大陸の支配だ。全戦力の七割を対アメリカ合衆国戦に割いていた)
中間棲姫(残りの三割の戦力をもってして大日本帝国の海軍戦力が我々のアメリカ大陸侵略を妨害できないようにするために動いている)
中間棲姫(船団護衛や対枢軸国との戦闘に戦力を割かなくてはいけない連合国に対しては対米戦のついでで十分。アゾレス諸島を拠点化しての牽制だけで十分。余裕のない彼らは主体的に何かをしてくる可能性は限りなく低い)
中間棲姫(そして周辺に脅威が存在せず、間違いなく我々の前に立ちふさがるであろう大日本帝国に対しては奇襲攻撃から新型戦略爆撃機の発進基地の確保。そして爆撃によって船渠を破壊)
中間棲姫(それにより敵艦娘の継戦能力を奪う。それが同胞たちの描いていた青写真だった。アジア方面を担当する同胞たちは大日本帝国の本土へ侵攻し、降伏させる気満々だったけれど)
中間棲姫(けどそれは、アゾレス諸島沖海戦とシンガポール沖海戦で彼に阻止された。敵として彼と対峙していた時、彼は我々にとって正に悪夢だった)
中間棲姫(そして味方となった後、悪夢は守護者へと変わった。そして今、彼はまた悪夢となった。裏切りに手を染めた私たちに残されたのは勝利か、さもなくば死だ)
中間棲姫(あの時を、走る彼を仕留めるチャンスだったあの時を思い出す。勝つためにもあそこで彼を亡き者としなくてはならなかった。なのに、できなかった。撃てなかった)
中間棲姫(そのことに安堵してしまっている自分が腹立たしい。どちらの側に立っているの?中途半端な愚か者ね……何を今更そんなことを?醜い裏切り者が……そう自分に唾棄する)
防空理護姫「うそデショ……あァ……ソンナ……!!あじあニイルんじゃナカッタノ……!?」マッサオ フルフル
中間棲姫「……私も、見間違いであって欲しい」
防空理護姫「忌々シイきつね憑キ……滅ブべきフジョウリ……あぽめーかねーすておす……!!アノ男コソが終わりのハジマリだった!!かんむすめジャナイ!!」
防空理護姫「ウタレヅヨイ程度ならドウとでもナッタ……スクナクトモともあんなヒドイマケカタはしていなカッタ……アレさえ居なケレバ!!アノトキもアンナ……アンナことにナラナカッタノニ……」
防空理護姫「勝てるノニ!!ハワイからさんふらんしすこトさんでぃえごの船渠をハカイできればあめりかに勝てるノニ!!ナンデいるノヨォ……!!」
中間棲姫「……」
中間棲姫(彼がハワイにいる。それを知った彼女は激しく動揺して狼狽えていた。警戒についている他の部下たちがこの姿を見られずに済んでよかった。見られたら士気に悪い影響がある)
防空理護姫「コンドはナニヲするツモリ……!?ゼンブうまくイッテルはずナノニ!!ナンノ心配もナイはずナノニ!!全部アレのテノヒラの上でオドラサレテイルみたいにカンジル……」
防空理護姫「何かがオカシイ……ソウヨ……はわいは日本がセンリョウしているハズ……なのにナンデあめりか軍がイタ……!?しかもアンナ……日本のグンカンが湾内で沈ンデいて……」
中間棲姫(彼女は手で口を押えながら血の気のない顔で考えている。その疑問は私も持っていた。彼がなぜあそこでアメリカ人と一緒に……あれは明らかにハワイの日本軍をアメリカ軍が攻撃して全滅させている)
中間棲姫(まさか、アメリカに寝返った……?そうとしか思えない。でも、あり得ないと感じる。不測の事態だった。彼は何を考えている?あそこで何をしていた?嫌な汗が背筋を伝う。彼女の気持ちが痛いほどわかった)
中間棲姫(けれど不測の事態はあったものの奇襲攻撃は成功した。彼我の戦力差は圧倒的。作戦は順調どころか理想の展開だった。いくら彼でもどうしようもない。負けるはずがなかった)
中間棲姫「どちらにせよ、現在の状況は理想的な展開。敵の残存戦力は少ないし周辺に他の敵戦力は見当たらない。戦力差は圧倒的。負ける要素がない。彼にも不可能はある」
防空理護姫「っ!!ソ、ソウ……ネ……ソウヨネ……いくらアレでもこのアットウテキ戦力差をどうこうスルのはフカノウ。負けるはハズが……ナイ……」
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