9:名無しNIPPER[saga]
2018/12/01(土) 14:25:38.47 ID:3QcdtyFE0
「――――――――――――」
思わず息が止まるような感覚。もしかしたら、本当に息が止まっていたのかもしれない。
まゆ人形。
昨晩には箱の中に入れておいたはずのそれが、直立の姿勢のまま俺をまっすぐに見つめていた。
俺はこひゅ、こひゅという、いままで聞いたことのないような自分の呼吸音を無視するようにして、大急ぎでバッグとスーツを掴んで部屋から飛び出した。
こちらを見つめていたまゆの瞳は、どうしてだか昨日よりも濁っているように見えた。
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