渋谷凛「“いま”をどんどん過去にして」
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4: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/12/04(火) 03:25:58.74 ID:4N5ngplN0



メイクさんにしてもらったお化粧は、やっぱり自分でするよりも出来栄えが違くて、毎度のことながら感心してしまう。

戯れに「ちょっと教えてください」と言ったところ、メイクさんはおどけて「教えちゃったら渋谷さん自分でメイクできるようになっちゃうじゃないですかー」と笑う。

「?」

「渋谷さんが自分でメイクできちゃったら、もう私たちいらなくなっちゃいますから」

「あっ、そういう……。でも、その、やっぱり一朝一夕には追いつけないと思いますし、ちょっとくらい……ダメ、かな」

「渋谷さんはずるいです。こんな頼まれ方して断れるメイクさんがいたらソイツはきっと人の心がないと思う!」

メイクさんは叫んで、後ろでやり取りを見ていた衣装さんに「ねぇ?」と振る。

衣装さんも衣装さんで「あはは。そうですねぇ。間違いないです」といった調子なのだから困ってしまう。

二対一では分が悪い。

衣装から私服に着替え終わるまで、ずっとたじたじだった。



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